男澤惠一・家系と先祖のBLOG

「先祖を知れば未来が見える」著者、日本家系調査会の男澤惠一が読者様の幸福を願って書いております。

例題一 夫の欠点が気になって愛せない

2010年02月13日 | 自己啓発と引き寄せ
たとえば、仲の良くない夫婦がいるとします。妻は夫に対していろいろな要求心が出てきます。我慢できないことが五つあります。本当は全部をぶちまけたいけれど、全部言ってしまったら喧嘩になるとわかっているのでディスカウントして、これだけはゆずれないというもの、二つだけにしました。
 「どうしても我慢できない。」
 「この二つが変わってくれれば、私は絶対に幸せになれるわ。」
 「私の幸せは夫の努力次第だわ。」
 「私はこんなに努力しているのだからあなたも努力すべきよ。」
 「今まで折れてあげたのは全て私のほう。今回ぐらいはあなたが折れるべきよ。」
 「私が変わる努力をするなんて損をしてしまうわ。納得がいかない。悪いのは夫のほうだから。私から変わる必要は無いわ。」
 夫の癖や言動がいちいち気になる。愛せない。許せない。たった二つのことだけで全てが嫌になる。「わたしは何故、こんな男と結婚したのかしら。」
 堪忍袋の緒が切れて怒りをぶちまける。
 何も言わずに我慢してイライラする。
 思い余って「こんなことが一生続くの。だったら離婚しかないわ。」

聞いていると、自分が不幸なのは全て夫のせいにしていますね。これらの感情は櫂を必死になってこいで上流に向かってこいでいる状態です。しかし、言ってみたところで変わるものではないことをよく経験します。人はそう簡単に変わるものではありません。言ってしまったあと、関係がますます悪化することがほとんどです。この状態を続けていると心は余計に苦しく、暗くなるだけです。
では、「櫂を手放す」とはどういう状態でしょうか?
 「夫は夫、私は私だ。夫のことはもう知らない。」
 「面倒だから距離を置くようにしよう。そのほうがイライラしなくてすむわ。」
 「考えないことにしたわ。」
 「離婚してもしようがない。食べていけないから。」
 「私は趣味に生きる。」
 「昔、好きだったあの人を思い出し、学生時代の思い出に生きよう。」
逃げといえば逃げですが、この方が心は楽です。良い考えとは言いがたいですが、前の考えよりも心は暗くなりません。少しホッとしている状態です。今まで心は完全に上流に向かっていたのですから、急に方向転換は無理です。最初は努力してもせいぜいこんなものでしょう。
では、「下流に向かう」感情は?
 「お隣のご亭主と比べればまだましかもしれないわ。」
 「一応、ちゃんと働いてお給料を入れてくれている。」
 明らかに変化していますね。櫂を手放して流れに身をまかせてきた段階です。では、さらにこういう発想ができれば・・・。
 「夫を攻めている自分は本来(理想)の私の姿じゃなかったわ。」
 「もっと自分を磨けばいつか夫も変わってくれる。でも要求はしないわ。」
 「もっと私の性格を良くすることが大事だわ。こんな性格の悪い妻に我慢している夫がちょっとだけ可哀想になってきた。子どもたちもお父さんを嫌っているのは私が原因だったわ。夫が問題じゃなかったんだ。」
 「夫の欠点ばかりこだわり過ぎていたわ。もっと良い点をみつけよう。」
 「夫が問題じゃないわ。私がすばらしい妻になっているかどうかよ。」

 こうなれば、奥さんの心は夫の状態に左右されず、常に明るさを保つことができます。時々は今までの感情がよみがえってくることもあるでしょうが、少しずつ変わっていけば、夫に対する要求心もなくなり、やがて妻の姿に夫も子どもも心地よさを感じ、明るいムードは周りに広がります。お母さんはそれだけ影響が大きいのです。いつの間にか夫の欠点も感じなくなり、夫の心も変化し、こちらから働きかけなくても、やがて「下流に向かう」ようになるでしょう。
自分以外の人を変えようと働きかけても、実際に変えることはたいへん難しいです。しかし、自分の心を変えるかどうかは、自分次第でどのようにでもなります。周りの人を変えるには、自分が変わっていく方法しかありません。しかし、心のどこかに相手に対する要求心があるうちは変わりません。
先ずは心が、ホッとする方向に気持ちを転換すること、続いて心が明るい方向に向くように仕向けていくことです。流れに乗って下流に向かい始めたら気持ちも運も好転していきます。

日本家系調査会

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