男澤惠一・家系と先祖のBLOG

「先祖を知れば未来が見える」著者、日本家系調査会の男澤惠一が読者様の幸福を願って書いております。

児童虐待に思う

2010年03月05日 | その他
連日、幼児虐待による殺人事件が報道されています。聞くに耐えない話です。

児童虐待の増加は、欧米では1960年代、1970年代から始まっていますが、日本では平成に入ってから急激な増加をしています。

児童相談所が処理した児童の福祉に関する相談では虐待の相談が増えており、平成7年度は年間2,722件ですが、10年間で13倍近くにも増加しました。このまま増え続けたら、この延長になにがあるのでしょうか?どんな世界になってしまうのでしょうか?

割合から見ると身体的虐待が約40パーセント、ネグレスト(放棄)約38パーセント、心理的虐待約19パーセント、性的虐待約3パーセント。

年齢別では3歳までが約18パーセント、3歳~学齢までが約24パーセント、小学生約38パーセント、中学生が約14.5パーセント、高校生その他が約5パーセントとなっています。また、この統計とは別に高齢者虐待も増えているという。

こういう虐待の背景にあるものは、戦前の家族制度の崩壊と核家族化という変化を否定できません。干渉する人がいなくなれば感情のままにやってしまう。

人の人格は家庭で形成されます。特に成人するまでの愛を受けるべき年齢のときに、最も頼っている親から虐待を受けて育った子どもは、大人になってもねじまげられた感情が、子どもを持ったときに爆発する。虐待の連鎖が始まる。自分でもどうすることもできない。

親から虐待を受けた子どもは人を信じることができないだろうし、愛することもわからない。年齢になれば大人になれるのではない。愛を受けるべき年齢のときにしっかりと愛を受けなければならない。愛された人は人を愛せる。そういう人は結婚して良き夫婦になり、良き父母になれるわけです。

家族間の愛情を再確認し、祖父母、両親、子供達の三世代がいかに近い関係を保てるかが重要。

日本家系調査会
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