男澤惠一・家系と先祖のBLOG

「先祖を知れば未来が見える」著者、日本家系調査会の男澤惠一が読者様の幸福を願って書いております。

己亥の年はどんな年?

2019年01月01日 | 家系鑑定とアドバイスなど
干支とは?
今年の干支は己(つちのと)亥(い)です。どんな意味があるのか、考えてみましょう。
先ず、干支とは何でしょうか?干は十干、支とは十二支のことです。十二支はすぐわかりますね。子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥。最後の亥の年ですよね。
では、十干ってなんですか?十干とは、甲己丙丁戊己庚辛壬癸(こうおつへいていぼきこうしんじんき)これを一つ一つ言うと、きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと、となります。
つまり、宇宙は木火土金水(もくかどこんすい)の五行から成り、五行それぞれが「え」と「と」、つまり「え」とは兄でプラス、「と」は弟でマイナス、陽と陰とで成り立ち、宇宙全体は陽と陰(プラスとマイナス)の二様になっているのです。

千九百五十九年と同じ干支
十種類の干と十二種類の支の組み合わせで干支が成り立っています。それらの最小公倍数、つまり六十通りとなります。十二年前の亥年二千七年は、丁亥でした。干が変わるわけです。  今年と同じ己亥の年、六十年前は千九百五十九年となります。

己と亥の相性は?
では己と亥の相性をみてみましょう。二つの組み合わせで相性が良い関係(相生・そうしょう)と良くない関係(相尅・そうこく)があります。己(つちのと)はもちろん土です。
亥は何でしょうか?亥は水になります。つまり、土と水の相性です。土と水は相性が良いでしょうか?良いとは言えません。尅す関係です。尅す関係とは敵対するとか、被害を受けるとか、土尅水(どこくすい)と言って対立する関係です。
己とは、戊、つちのえ、大地に対して小さい規模の地、畑の土です。つまり植物が生育するには良く耕された地です。筋道という意味もあります。
亥は何でしょうか?亥は核であり、「百穀集蔵して核を取る」という意味があります。芽が出る前の種の状態、殻にこもって芽を出すのを待っている状態です。物事に対して直線的になりやすいので独断的になりやすい性質があります。

つまり、まとめてみると・・・
一 土尅水ですから、土のほうが強く水が負けてしまう。水は土に吸収されてしまいますよね。
二 「己」耕された畑ではあるが、「亥」芽が出ないで殻にこもっている。
三 それがお互いに尅す関係にある。尅す年ですから、対立や分離、争い、或いは災害、被害等も考えられます。

六十年前の己亥年は?
と言っても、まだ、よくおわかりにならないと思います。六十年前の千九百五十九年を振り返って考えてみたいと思います。千九百五十九年、昭和三十四年は何が有ったでしょうか?
キューバ革命。
和製ポップス歌手「ザ・ピーナッツ」がこの日デビューする。
皇太子明仁親王(今上天皇)と正田美智子が結婚、ミッチー・ブームが最高潮に。
沖縄・宮森小学校米軍機墜落事故。死者十七人、負傷者百人。
ミス・ユニバースに日本人として初めて児島明子が選ばれる。
ソ連のフルシチョフ首相が中国の北京を訪問。毛沢東と会談するが共同声明は出されず、中ソの対立が表面化する。
コンゴで、人類初のHIV感染による死亡者が出る。
何を例にあげるかによって印象が違ってきますが、今年二千十九年に今上天皇が退位されることを考えると、御成婚からちょうど六十年に当たるのでサイクルを感じます。
尅す年であったので、対立や革命、その他いろいろ事件もありました。

今年はどんな年に?
今年は平成の時代が終わり、年号が変わる、ラグビーワールドカップ、消費税率十パーセントにアップ、東京オリンピックの前の年等ありますが、己と亥が尅す年なので、今年も対立や衝突、土砂災害等の懸念など、多少覚悟しなければなりません。
しかし、六十年前にザ・ピーナッツのデビュー、日本初のミス・ユニバースなどが有った様に、思いがけない、種から芽が出るようなホットなニュースもあるかもしれません。
つまり、今年は亥のように猪突猛進、独断的になると、尅(しっぺ返し)がくるが、わがままにならず物事の筋道を立てていけば、思わぬラッキーもあると解釈しましょう。
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