HIMAGINE電影房

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カラダおじさん大活躍! 『EL HOMBRE INVISIBRE ATACA』

2007年10月13日 | 非ハリウッド娯楽映画
 以前紹介したアルゼンチンのカリスマ・レスラーのマルティン・カラダヒアン(以前カラダジアンと表記したが、現地発音ではこちらが正確)は映画俳優としても活躍していて、今回彼の主演作のひとつである『EL HOMBRE INVISIBRE ATACA』(透明人間の攻撃、65年)を鑑賞する機会を得たのでここに紹介したいと思う。

 白昼堂々とウラン輸送車が謎の集団によって襲われ強奪されるという事件が発生した。犯人は財力と怪しげな手下を持つマッドサイエンティストで、透明人間製作に異常な執念を持っていて、ウランはその装置の動力源なのであった。
 ある日強靭な肉体を持つ被験者としてサーカスの空中ブランコ乗りを誘拐したが、同僚であるカラダヒアンによって阻止される。怒ったマッドサイエンティストは同じサーカスのカーニバルレスラーを誘拐、見事透明人間製造に成功する。マッドサイエンティストは邪魔なカラダヒアンをその透明人間に始末させようとする…                 
 
              

 カラダヒアンはサーカスで働く元カーニバルレスラー役。以前、試合中の事故で対戦相手を殺してしまった為に闘うことに躊躇してしまうという、中々キャラクターに厚みがあったり、格闘場面もダブル・リストロックトゥホールドなどいかにも“レスリングやってます”な感じの動きが見られて、この辺がメキシコ産ルチャ映画とは違う。
             
              

  ただ、他の国と映画文法が違うのか時々「?」な場面があり、真面目に観ていると「余計だなぁ」と感じる。
 例えばギャグシーンで悪役のマッドサイエンティストの頭上に物が落ちてくるシーンだが、3~4個でやめとけば良いのにそれ以上に落ちてきてギャグとしてのリズム感が台無しになっている。
 もっというと、なぜ何度も失敗を繰り返してまで透明人間を製作しようとするのかが語られてないし、普通の映画だと自分自身が被験者になるのにわざわざ余所から連れてくるのかが分からない。透明人間にするのはいいけど特に犯罪を起こすわけでもなくいきなりカラダヒアンと対決で、一体何したいんでしょう?
 こういう肝心な所がいい加減なのはルチャ映画と同じで、中南米娯楽映画では共通なんでしょうかねぇ…?  
                  
               


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1 コメント

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Unknown (スージー・アラビア)
2007-10-16 02:09:59
フライパンが気になって、眠れないんですけど・・・

アルゼンチン初のSF映画はエミリオ・ビエイラの「Extrana Invasion」(1965)と言われているのですが、公開されたのは70年代なので、実際は「El Hombre Invosoble Ataca」の方が早く観客の目に触れたことになりますね。

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