長かった正月休みも本日で最後。う~ん、明日が来るのがイヤな気もするがそういうわけにもいくまい。そういう時は思いっきり派手な映画でも観て気を紛らわそう。うん、それがいい!
今回はアミターブ・バッチャンの傑作のひとつ『SHAAN』(80)を紹介。
70年代後半~80年代前半のインド映画界において一つのトレンドだったのが、バッチャンをはじめ多数の主演級俳優が一堂に介する《オールスター映画》だった。内容はハリウッド流のド派手アクションあり、恋愛あり、笑いありと庶民にとってこれ以上無い“観る”ご馳走で、私自身もこの時期のインド映画(ひいてはヒンディー映画)が大好きだ。 しかし、俳優たちのギャラの高騰や乱作の影響で次第に飽きられ始めてしまうのだった。美味しいものはたまに食べるから美味しいのであって、毎日食べてりゃそりゃ飽きるって。
それで『SHAAN』の内容はというと、バッチャンとシャシ・カプールの詐欺師コンビがインド征服を狙うシャカール率いる犯罪集団に兄を殺されてしまい、同じく妹を殺されたシャトルグン・シンハーと手を組み、見事仇を討つというこれ以上無い簡単なもの。ま、映画自体はもっといろいろ山あり谷ありですがね。
バッチャン&カプールが劇中熱を上げるパルヴィーン・バービー、ビンディア・ゴッサミという女優さんがとてもよく、色香を振りまいて彼らに接近して騙したかと思えば、一緒になって詐欺行為をしたりしてとっても楽しい。
彼&彼女等の人もうらやむラブラブ模様がちょうど激しいアクションの間に挟みこまれており、いわば箸休め的な感じ。こういった構成は上手いなぁ。 最後の秘密基地内のバトルなんて『007』(R・ムーアの方)シリーズを彷彿させ、見せ場の大予算によるセット&ミニチュア破壊シーンはこの当時の世界水準と照らし合わせても全く引けを取ってない。いやぁ~すごい映画だわ、こりゃ。
実はYOUTUBEで拾ったものを自分でDVD化して今回観たんだけど、音と画が全く合ってなくて酷いの何の。きちんとシンクロしたのがインターミッション(休憩)のちょっと前。正規のDVD買おうかな?販売してたらだけど…
●いくらなんでもヤリすぎじゃ…
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