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神怪武侠片についてちょっと考えてみた

2007年02月18日 | 武侠映画

 つい最近、同じ第三世界娯楽映画愛好同士からメールをいただいた。

 それは“神怪武侠片”についての質問で、「特殊な能力を持った剣士や道士が活躍する武侠映画」の事で合ってますか?との内容であった(大雑把に書くと)。大体言っている事は大筋合っていたので、合っています。と書き、ついでに個人的な意見で「超自然的な内容を扱った武侠映画」と付け加えた。

 返事を書いて送信した後、改めて“神怪武侠片”とは何ぞや?という事を考えてみた。「神怪」とは大まかに言うと空想という意味で、それを踏まえるとファンタジックな武侠映画って事なのだが、剣士(剣侠)が軽功で空飛んでいる時点でもうファンタジーなので、すべての武侠片は「神怪」なものになってしまうのではないか?
 いえいえ、大丈夫。一応理屈があるものは(スポ魂マンガレベルで可)「神怪」武侠片ではない。これまた個人レベルの見解で申し訳ないのだが、「神怪」武侠片に必要な要素は

 ●掌(または指先)から気を放出して相手に攻撃する。
 ●怪物・怪人が登場する。

だと思っていただければ大筋問題ない。

  各作品、主人公や悪党が放出する「気」のアニメ処理は苦労してるみたいで普通にギザギザを書いただけのもののあれば、環状のものや剣の形をしたもの、渦巻状のもの等があって非常に楽しい。

 1960年代前・中期に香港では金庸ならびに梁羽生の武侠小説を映画化したものや、この手の特撮を駆使した(とはいっても現在のレベルから言えば稚拙だが)神怪武侠片を代表とする広東語武侠片が数多く製作され、そのいくつかはVCDやDVDで販売されているがまだまだ観る事の出来ない作品が多い。70年代新派武侠片もモチロンだがそちらの方もソフト化される事を切望する。




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