新旧のインド娯楽映画を紹介する大梵林映画祭もようやく10回目を迎えました。コンスタントに更新していればもうちょっと回数増やせたんじゃね?と思いますが、これからも面白そうな(そして実際に観賞した)インド娯楽映画を紹介していこうと思う次第であります。
さて今回は、日本でも公開され近々DVDも発売される『チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ』の主演俳優、アクシャイ・クマールの最新作のひとつ『Kambakkht Ishq』(09)を紹介します。
ハリウッドで活躍するスタントマン、ヴィラージは「結婚は人生の墓場」という信念をもつプレイボーイで一晩限りの恋を楽しむ独身貴族。ある日、友人の結婚式で花嫁の姉で医者兼モデルのスィムリターと出会う。彼女は幼い頃に父親と離別して以来大の男性嫌いで、女性を弄ぶヴィラージの行動に嫌悪感を示し、以後二人は事あるごとに対立する。
そんな中、撮影中のアクシデントでヴィラージが大怪我を負い、スィムリターの勤務する病院へ運ばれる。手術は成功するのだが、彼女の持っていたアラーム時計をヴィラージの体内に置き忘れてしまう。再手術の為に急いでヴィラージの病室へ向かうが、彼は病院を逃げ出していた。もしこの事実が世間に知られたら彼女のキャリアは終わりになってしまう。
スィムリターは一計を案じ、ヴィラージに惚れたふりをして近づくことにした。一方のヴィラージも友人たちとスィムリターを一週間で落とすという賭けをし、彼女に接近を図る。何度かのデート、そしてアクシデントとはいえ二人でベッドを共にしたヴィラージは本気で彼女を好きになってしまう。だが、スィムリターにはその気はないため、彼の体内から時計を取り出すと一方的にサヨナラを告げてしまう。
失恋のショックからなかなか立ち直れないヴィラージは、撮影中にアプローチを受けた女優と付き合いはじめ、ついに結婚に至ることになった。スィムリターの方も家族の説得により本当の恋だった事に気付き、彼に想いを告げる為に結婚式会場へ向かう。果たして彼女の愛はヴィラージに届くことができるのか…?
最近はアメリカ映画界とインド映画界が急接近しつつある。以前からコストダウンの為にインドの撮影所を使用したりとハード面での交流はあったが、今回のようなハリウッド俳優がインド映画に出演、ということは初めての試みである。そのためか作風も何故かハリウッド大作調なので、以前のインド映画のイメージで入ってくるとちょっと面食らうかもしれない。
アクシャイは主役のスタントマン(兼プレイボーイ)を演じており、映画の肝であるアクションシーンも所々自身が演じている。劇中劇はさすがハリウッド映画、というべきかアクションシーンも金が掛かっていて派手である。バイロ(火薬)はバンバン爆発するし、ちょっと見新作ハリウッド超大作!って感じ。UFJのアトラクション・ショーって気もしないではないけれど。せっかくここまでやっているのだからストーリー内でのアクションが欲しかった…
ヒロイン役のカリーナ・カプールの顔についてはアイシュワリヤ・ラーイやディーピカ・パドゥコーンのようなグローバル・スタンダードな美人顔と違うので好き嫌いが分かれると思うが、劇中あれだけ色っぽく踊ったり挑発されたりすると「そんな事はどーでもいいや」と思っちゃう。いや、マジで。
この映画の最大の売りは何といっても、アクション映画界のアイコン(象徴)である、シルベスター・スタローンがゲスト出演していることだろう。本人役でアクシャイに《最優秀スタントマン賞》を渡したり、ラスト近くでストリート・ギャングに絡まれているカリーナを助けたりと見せ場は十分。私はこれをスライのステイタスが落ちたとは解釈しない、むしろインド映画がグローバルな物になったんだと認識している。
一流ハリウッドスターをCM撮影でしか呼べない日本映画界はこれを見てどう感じるか…?
さて今回は、日本でも公開され近々DVDも発売される『チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ』の主演俳優、アクシャイ・クマールの最新作のひとつ『Kambakkht Ishq』(09)を紹介します。
ハリウッドで活躍するスタントマン、ヴィラージは「結婚は人生の墓場」という信念をもつプレイボーイで一晩限りの恋を楽しむ独身貴族。ある日、友人の結婚式で花嫁の姉で医者兼モデルのスィムリターと出会う。彼女は幼い頃に父親と離別して以来大の男性嫌いで、女性を弄ぶヴィラージの行動に嫌悪感を示し、以後二人は事あるごとに対立する。
そんな中、撮影中のアクシデントでヴィラージが大怪我を負い、スィムリターの勤務する病院へ運ばれる。手術は成功するのだが、彼女の持っていたアラーム時計をヴィラージの体内に置き忘れてしまう。再手術の為に急いでヴィラージの病室へ向かうが、彼は病院を逃げ出していた。もしこの事実が世間に知られたら彼女のキャリアは終わりになってしまう。
スィムリターは一計を案じ、ヴィラージに惚れたふりをして近づくことにした。一方のヴィラージも友人たちとスィムリターを一週間で落とすという賭けをし、彼女に接近を図る。何度かのデート、そしてアクシデントとはいえ二人でベッドを共にしたヴィラージは本気で彼女を好きになってしまう。だが、スィムリターにはその気はないため、彼の体内から時計を取り出すと一方的にサヨナラを告げてしまう。
失恋のショックからなかなか立ち直れないヴィラージは、撮影中にアプローチを受けた女優と付き合いはじめ、ついに結婚に至ることになった。スィムリターの方も家族の説得により本当の恋だった事に気付き、彼に想いを告げる為に結婚式会場へ向かう。果たして彼女の愛はヴィラージに届くことができるのか…?
最近はアメリカ映画界とインド映画界が急接近しつつある。以前からコストダウンの為にインドの撮影所を使用したりとハード面での交流はあったが、今回のようなハリウッド俳優がインド映画に出演、ということは初めての試みである。そのためか作風も何故かハリウッド大作調なので、以前のインド映画のイメージで入ってくるとちょっと面食らうかもしれない。
アクシャイは主役のスタントマン(兼プレイボーイ)を演じており、映画の肝であるアクションシーンも所々自身が演じている。劇中劇はさすがハリウッド映画、というべきかアクションシーンも金が掛かっていて派手である。バイロ(火薬)はバンバン爆発するし、ちょっと見新作ハリウッド超大作!って感じ。UFJのアトラクション・ショーって気もしないではないけれど。せっかくここまでやっているのだからストーリー内でのアクションが欲しかった…
ヒロイン役のカリーナ・カプールの顔についてはアイシュワリヤ・ラーイやディーピカ・パドゥコーンのようなグローバル・スタンダードな美人顔と違うので好き嫌いが分かれると思うが、劇中あれだけ色っぽく踊ったり挑発されたりすると「そんな事はどーでもいいや」と思っちゃう。いや、マジで。
この映画の最大の売りは何といっても、アクション映画界のアイコン(象徴)である、シルベスター・スタローンがゲスト出演していることだろう。本人役でアクシャイに《最優秀スタントマン賞》を渡したり、ラスト近くでストリート・ギャングに絡まれているカリーナを助けたりと見せ場は十分。私はこれをスライのステイタスが落ちたとは解釈しない、むしろインド映画がグローバルな物になったんだと認識している。
一流ハリウッドスターをCM撮影でしか呼べない日本映画界はこれを見てどう感じるか…?
はじめまして。
いろいろとご意見、この映画の細かい情報をどうもありがとうございます。参考になりました。