今回は「贋物に注意!」というお話。
ここ最近、中国の動画共有サイトyouku.comというのにハマッていてそいつを利用して昔のクンフー・武侠映画や韓国映画等を観まくっているのだが、最近「?」な映画を発見した。
中国題は『籠中獣』といい、監督・主演は成龍、共演は托尼・賈と書かれていた。私は思わず
「えっ、酔拳3(製作予定)の前に共演作あるの?」
「ジャッキー、タイ映画いつ撮ったの?」
と叫んだ。(いや、実際に声に出したわけじゃないんだけど…)
そんな作品があるのならもっと話題に上ってもいいのではないか!そしてどこかに詳細は載ってないかインターネットで検索したが…
な~し。あっても中華サイトのみでVCDやDVDの紹介のみだった。肝心のジャケット写真はジャッキーやトニーの切り貼り写真で構成された代物でこちらからもどんな映画なのか読み取ることは不可能だ。しょうがない、実物を観てみるか。DLした作品を再生してみる事にする。
冒頭にはジャッキーが中国クンフーの優秀性を述べサンドバックを叩くシーン、続いてトニーが象と戯れるシーンがあり、いきなり本編が始まる。
映画は別世界からやってきた腕の立つ主人公が、血なまぐさい部族抗争の間を潜り抜け、世話になった村の少女を助け出し、悪魔のような追っ手を倒すというファンタジー・アクションもので、画面のスケール感はそれなりにあり劇中ドラゴン型の怪物が登場したりとそれなりによく出来た作品だった。しかし肝心のジャッキー&トニーはず~っと目を凝らして観ていたが二人が出ている気配はどこにもない。
え~っ、ジャッキーとトニーが出てるのそこだけぇ?!
あいや~、騙されたネ。ムチャクチャやりよるな、中国人。
じゃあこの作品はいったい何?
実はこの作品、れっきとした純正タイ映画で『In The Name of The Tiger(タイ題Suea Phuu Khao)』(06)という映画だったのだ。
さっきはチョイ褒めていたけど、あれは作品全体であってアクションに関してはホント酷かった。動作自体はまぁよく出来ていたのだが、わざとブレを作ったりカットの切り返しが速すぎたりして全体の動きがよくわかんない。騎馬シーンはよく撮れていただけに残念。よくあれで成龍導演で売ろうとしたな(怒)。
おい、販売者!一般中国人は騙せても、世界中の功夫迷は騙せないぜ!!
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