平城宮跡資料館にて。
渤海の土器。
新羅の土器。
「渤海【ぼっかい】
現在の中国東北部,シベリアの沿海州,朝鮮北部を領有し,7世紀末から10世紀初頭に栄えたツングース系の靺鞨(まっかつ)人の国。高句麗滅亡後,その遺民として唐の支配下にあった靺鞨人は,大祚栄(だいそえい)に率いられ,698年現在の吉林省の地に震国を建てて自立。祚栄は713年唐朝から渤海郡王に封ぜられ,以後渤海をもって国号とした。唐の制度・文物を取り入れ,律令体制をしき,仏教文化が栄えた。南方の新羅(しらぎ)とは対立したが,727年以後919年まで,日本とはしばしば通交した(遣渤海使)。ことに都の上京竜泉府(東京(とうけい)城)は栄え,〈海東の盛国〉と称せられたが,西方に興った契丹(きったん)のため927年に滅ぼされた。18世紀末以降,朝鮮の史家は渤海を高句麗の継承者としてとらえるようになり,新羅と並立する南北国時代と見る時代区分が今日では有力である。
→関連項目福良津|満州|耶律阿保機|遼
渤海【ぼっかい】
中国,黄海北部,南の山東半島と北の遼東半島より奥の湾状の海域。両半島間には廟島群島がある。海岸線は単調で,水深は浅く,平均25mにすぎない。古くから沿岸は製塩地帯として有名。干満の差は3mに達する。沿岸漁業も盛ん。
→関連項目黄河
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」
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