夢色

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火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<遠き国より導かれし、芳しきその御手に。 ~西国第32番 観音正寺>

2020-11-09 | 西国三十三所

大津・彦根旅2日目、膳所を出発し、  大好きな近江富士、いつか登りたい・・・と横目に、混んでる地道を進みます
辿り着いたのは、西国第32番「観音正寺」さんです。  

本当は安土城も行きかったんだけど、さすが三連休、混んでる情報をキャッチしたので今回は避けることとしました。
一番下から石段を上がるのが本来でしょうが、私はもう時間は むぎで稼いで参道の中腹からの参戦といたします(笑)
表参道の山上駐車場に停める予定だったので、上り口で林道維持費協力金を納めて向かいます。
ここでおばあちゃんとおじいちゃんが対応してくれますが、私が初めてということで おばあちゃんがめちゃくちゃ心配してくれて「山道だから、本当に気を付けてね!」って(笑)
「上で停められなかったら、縦列駐車で道の端に停めたら良いから!」って言われて、縦列嫌いの私は頼むから停められるように~!って祈りながら上がりました。
ここでも三連休が力を発揮し混んでいたので、ギリギリ私だけ停めやすい所にスペースが空いていたのですが、次に上がってきている車みたいになったら多分私は無理だったと思う
感謝しつつ、後ろの方に(ごめんなさいね~)ってちょっと思いながら、早速参道へ合流します。

  おぅふっ・・・てなる石段ふたたび。
   参道には33カ所に因んで33個の格言が書かれた木札が下がっています。
言葉の解説を書いた冊子が本堂で購入できるので、買って帰りました。

18番「失敗を恐れるな 成功は失敗の積重ねである」
13番「友情とは 二つの身体に宿る一つの魂である」
3番「祖先は自分の中に生きている、祖先の徳に感謝しよう」  etc etc・・・

 歩くのは嫌いじゃないから、えっちらおっちら上がりって行くと、  仁王さんの所へ到着~。  大きな下駄・・・
拝観料を納めて境内へ入りました。  石臼の手水。
 ん~!!!良い景色!安土城下を一望できます。  近江富士も見えて、気持ち良い日
北向き地蔵尊。  
   緑が綺麗に光っています

  こちらの観音正寺は、人魚伝説の寺と言われています
開基の聖徳太子がある日、琵琶湖の湖畔で人魚に出会いました。
その人魚が言うには、自分は前世は漁師だったが、たくさん魚を殺生したため成仏できないままである。お寺を建てて、供養して欲しい」と。
それを聞き入れた聖徳太子が千手観音さまを刻み、お寺を建立したと言われています。
人魚のミイラがあったそうですが、火災で焼失したとのことで内陣拝観の際にお写真だけ見せていただきました。

 本堂はかなり混んでて、御朱印の列も2列ともたくさん並んでいました。  
先に内陣拝観をしたかったのですが如何ともしがたく、、、御朱印を頂く時にお願いをしました。
ちょっと待ってたら、おじちゃんが来て下さり、内陣を案内してくださいました。
お忙しいのにすみません、って言ったら、もう朝から書き詰めだったらしく、「お昼おにぎり食べただけで後はずーーーーっと書いてて、拝観の案内をするこのタイミングだけが息抜きなの!!!」って、逆に喜んでた(笑)深呼吸してたし(笑)
残されたおばちゃんは、「早く帰ってきてねぇ~~~」って泣きそうになってた

本堂の中には大きな大きなご本尊の総白檀の千手千眼観世音菩薩さま。
本来であれば白檀というのは保護されているため国外への輸出が出来ないのですが、たくさんの方からご縁を頂き、インド政府から特別に許可が出て日本へ輸入された原木23tを使って作られたものだそう
高さ6.3m、座高だけでも3.5mという、日本国内でも最大級の千手千眼観音さまです
白檀の良い香りが満ち満ちて、気分が安らぎます
そのご本尊を散華で御身拭いし、自分だけのお守りにすることが出来るのです

千手のうち、何も持たない手が1本。
施無畏の手。
恐れを断ち切り、どんな困難にも断ち切る力を与えてくださる手。
散華に移った、うっすらと白檀の香り。
黄色のご縁の糸もおじちゃんに結んでいただき、観音さまとしっかりをご縁を結ぶことが出来ました。
素敵な観音さままた是非会いに行きたいなぁ。

 本堂脇には素敵な言葉。奥に魚濫観音さまがいらっしゃいました。  
 お利口にお留守番してるワンちゃんえらいねぇ。
  
 またえっちらおっちら降りて、本日の最終目的地まで急ぎます。
今回の旅行は三連休に寄るそれぞれのタイムロスも加算されるから、急ぎっぱなしの旅路だなぁ(笑)
と言いつつも、結局寄り道しまくりの自分のせいなんだけども

安土城は、また今度来るからねぇ~  



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