風
あなたの傍へ座って
話したい事が たくさんあったんだ
見せたいものも たくさんあったんだ
おぉ すごいじゃないねぇ って言うかしら
それとも
何ねぇ そぎゃぁなもん って言いながら
嬉しそうに笑うかしら
私にはあの頃 あなたに伝えたいことが
毎日たくさん あったんだ
遠く海は 変わらず輝き
静かに私の背中を押す
小高い丘を登り
あなたの前に立って 今
相変わらず 元気にやってるよ
話すことは今でも山ほどあるけれど
私は少し 無口になった
私も あなたも
何も言わずにただ 風がやさしくあやしては
時は過ぎる
多少ぎこちなくても ちゃんと笑っているから
あれから
2年とちょっと経ちました。
今でも
あなたに伝えたいことが
数え切れないくらい 毎日たくさんあるんです。