夜回りから帰って

　これから２ヶ月は、野宿者にとっては厳しい季節だ。隔週金曜日のネットワークの夜回りは、食べ物の差し入れに加えて、冬物衣料の提供にもとりくんでいる。今夜は、雪が舞い寒い。しかしいつもの比較的「温かい」定点では、人影が少ない。年末に会ってから久しぶりに来たというAさんは、冬になってあまり見かけないと言う。ならば、どこに行っているのだろうか。
　生活保護につなぐケースは確かに減ってきた。しかし、それでホームレス問題が解決しているわけではないことを私たちは知っている。私たちは、一昨年に厚生労働省のプレ委託事業である「広義のホームレス支援の実態調査」に協力した。ポストホームレス自立支援法につなぐためだ。

　調査結果はここから


　いよいよ今度は、本格的な調査が再度行われるようだ。受託団体からの再調査の依頼が来ている。今度は詳しい聞き取り方式だ。信頼関係と調査趣旨への賛同が大前提だ。
　そんな語り込みもしながら、駅周辺を歩いてきた。