森かずとしのワイワイ談話室

平和・人権・地球・子育て・教育・くらし・そしてまちを語る

七尾港の埠頭での現場検証

2007-02-08 00:48:05 | 平和のために
 今日(2月7日)、被害者原告を招いて、当時の現場、七尾港の埠頭、旧宿舎跡地で、中国人強制連行七尾訴訟の現場検証が行われました。私は訴訟支援会の立ち上げに参加してきましたが、この半年間は自治体選挙闘争の準備のため、事務局の皆さんと原告代理の弁護団にすべてをお任せしてきました。でも、今日の現場検証は是非立ち会いたいと思い、東奔西走の足を七尾まで伸ばしました。1996年に訪中したときからのおつきあいの原告暢同道さんが、62年ぶりに現場に立ちました。当時の気象条件、埠頭の位置、当時の着衣、宿舎の様子、労働の実態、食事の実態、衛生状態など弁護人の説明に時折暢さんが補足説明を加えていきました。
 報道されるものと思いますが、事実は消し去ることはできないのです。賠償責任の認定の有無が重要な争点になると予想されますが、各地の同趣旨裁判では、判断が揺れています。日中両国の市民連帯と協働による戦後補償が裁判の基本的なコンセプトです。
 異常な暖かさとはいえ、埠頭の日陰は寒さが染みてきました。その中で身じろぎもしない屈強な暢さんが、目頭を押さえるハンカチを終始手放さなかった光景が私の目に焼き付きました。

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