森かずとしのワイワイ談話室

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東北アジア平和連帯金沢シンポジュウム 

2012-06-04 23:08:17 | 平和のために
 四日間の日程を無事に終えて、禮山郡月進会来訪団は今日昼に帰っていった。私にとっても毎年の往来だが、回を重ねる毎に感動が深まる。何を置いても、多くの心ある仲間の皆さんの協力無しには受け入れ交流事業はできないことを痛感する。尹奉吉義士共の会会員、月進会日本支部の在日の方々、禮山郡訪問団員、わざわざ遠路馳せ参じて下さった朴仁祚さんの次女さんはじめご遺族、くるま座の面々、社民党金沢の地域党員、一般市民・・その連携の輪もまた年々広がっている。
 来訪者たちは、金沢に来ると意識が変わるという。それは、他国、他民族である金沢の日本人が、在日と連携して尹奉吉義士の事績を尊重し、平和のための活動に精力を注いでいる姿に打たれるからだという。自国の歴史的責任を戦後責任において果たそうとする私たちの意識がそのように彼らには映るのだ。そして自分たちこそがもっと歴史の継承と平和の運動に力を入れねばと話し合うのだともいう。四日間のメイン行事は東北アジア平和連帯金沢シンポジュウムだったが、3日、最後の晩餐としての「もてなし夕食交流会」は、文字通り手料理を持ち寄ってのふれあいの宴だ。これらを通じ、金沢の市民と韓国の市民が立場を越えてふれあい、人間的な結びつきを紡ぐ。回を重ね、協力者たちの準備・後始末のたいへんさを思うが、それだけに、記憶に深く刻まれる。感謝してもしきれない。

 東北アジア平和連帯金沢シンポジュウムには、日曜日の朝8時半からという強行軍にもかかわらず、平和運動センター所属労働組合員、教職員、一般市民が大勢会場に来られた。来訪団合わせて100人を超えた。内容の概略を記しておきたい。追って、資料の一部はネット上で公開したい。


 東北アジア平和連帯金沢シンポジュウム 6月3日(日)8:30~12:00
                             会場 金沢市文化ホール3F大会議室
 通訳 朴賢沢(月進会日本支部長)、方允希(金大大学院留学生)、小川哲代(禮山郡月進会運営委員)

 開会挨拶・基調提案 森 一敏(尹奉吉義士共の会事務局長)
       「軍都金沢への歴史認識と自治体平和外交から市民の平和連帯へ」
 報告1 尹 圭相 月進会名誉会長の講演
       「尹奉吉の独立思想と東北アジア平和連帯の道筋」
 報告2 松井 潔 七尾強制連行への戦後補償を実現する会事務局長
       「七尾中国人強制連行・強制労働に対する戦後補償問題とたたかい」
 報告3 飯森和彦 第5次小松基地爆音訴訟弁護団弁護士
       「憲法9条を守る闘いとしての小松基地訴訟」
 会場参加者からの報告
       「不二越挺身隊問題の歴史的経過と戦後補償を求める共同のたたかい」

 意見交換 ・日朝連帯なくして東アジアの平和は語れないのではないか(会場内一般参加者)
      ・韓国における戦後補償問題に対する認識(李 佑宰 月進会会長)
      ・資本主義・利己主義の破綻から平和の基礎としての新たな利他主義のシステムを
                                   (尹 圭相 月進会名誉会長)
 シンポジュウムアピール提案 田村光彰(尹奉吉義士共の会会長)
 アピール案に対する質疑・討論 
      ・日本の戦後補償に対する認識(会場参加者から)
      ・日本の教科書制度と歴史教科書問題に対する事実認識について(会場参加者から)
      ・それらへの認識と反論(田村光彰 尹奉吉義士共の会会長)

 アピール採択
 閉会挨拶  盛本芳久(尹奉吉義士共の会副会長)




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