公立大学法人金沢美術工芸大学の船出

　公立大学法人として新たな船出をした金沢美術工芸大学の入学式に参列しました。これで三年連続の参列になりました。一昨年は教育環境常任委員長として、昨年は議会が議長人事で紛糾して委員会改組できず、入学式は教育環境常任委員長のまま二度目の参列、そして今年は、法人となり所管が総務常任委員会に移ったため、総務常任委員として参列したのです。
　卒業式とは打って変わって、落ち着いた雰囲気の式典の中で、１５４人の新入生と４０人の大学院生が美の創造の道を誓いました。「手で考え心でつくる」久世学長のお得意のフレーズが随所にちりばめられた式辞、敗戦直後の物不足の時代に美によって世界平和に貢献しようと市民が美術専門学校設立に立ち上がったと大学設立の高邁なルーツを語りかけた山出市長の祝辞。いずれも格調があり、学生たちの背骨を伸ばしたことと思います。
　願わくば、法人金沢美大が、市場原理に飲み込まれることなく、この美術創造教育の大前提を踏み外すことなく、人類平和と共生の文化創造にこだわり続けて欲しいと思います。

　大学の講堂前では、新入学生たちを祝福しようと、先輩学生が鳴り物を打ち鳴らして祝賀ムードを演出していました。