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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

老朽化した育苗ハウスの補修

2023年02月03日 | 田んぼ

我が家の水稲育苗ハウスは、いつ建てたか記憶が定かでないくらい古い。
40年は越えているはず。近隣に同様のハウスはもうありません。


但し、老朽化したパイプハウス数棟を解体した際、使えるパイプをこのハウスの補強に使いました。
支柱は全てをダブルにしました。ですから本数は通常の2倍です。
さらに筋交いをして、パイプを縛り強化しました。
ですから老朽化しているとはいえ、かなり強化されているはずです。それでもリスクは避けられないので水稲の育苗期間だけの利用にしています。
そして、この時期に必ずやっているのが点検と補修です。
まずパイプ同士を縛っている針金の締め直し。


次に妻面の補強柱をチェックします。
これが根元から腐っていました。


まるごと替えるまでもないと判断し、下部だけ杭を打って縛ることにしました。


山から切り出して保管していたクリの木を利用します。
クリの木の杭は非常に強い。しかし、次第に腐ってくるのは避けられません。
杭を打ち込み、太い針金でしっかり縛ります。


同様にもう1本補修し、あとは針金の締め直しだけでした。
次は被覆ビニールを抑えるマイカー線を止める足場用パイプの点検。
このタイプのパイプハウスはマイカー線で持っているのです。
点検して針金が緩んでいるものは締め、弱っている杭は交換します。
一挙に全て交換するのは大変なので、数年で一巡するくらいを目安にしています。
腐るとこのようになります。


新しい杭と交換します。やはり適当の長さに切ったクリ材を用います。


杭を掛矢で打ち込み。


太い針金で縛ります。


クリの木の杭は市販の杭などよりずっと強い。
こちらも新しい杭と交換です。


杭を打ち込み、針金でしっかり縛って出来上り。


この後さらに数本。思ったより少なく済みました。
材料は全て我が家の山から切り出したクリの木、いわば天然資源の利用で経費はほぼゼロ。
ただし、人間も老朽化しているため掛矢の打ち込みは結構な疲労感が伴います。
そんな時、スイセンに蕾を発見。一服の癒やしを得ます。


ここは育苗ハウスのすぐ裏、石垣の下にあり、気温が上がりやすい。
今日は節分、明日は立春、酷寒の中でみちのくも着実に春に向かっていることが窺えます。

酷寒に強い菜類

2023年02月02日 | 畑:葉菜類

今冬は比較的穏やかと思っていたところ、大寒の日から一転して酷寒となりました。
連日、最低気温は-5℃を下回り、-7、8℃まで下がった日もあります。
それまで、徐々に気温が下がってきたので野菜にも耐寒性が付いていたとは思います。
とは言え、抵抗力には違いがあります。一目、強いのがターサイと縮み雪菜。
種播きは9月末で生育は順調。
収穫しながら最終株間は30㎝くらいまで広げるつもりでしたが、そこまで進みませんでした。
ターサイ。


酷寒で姿はさらに変化しました。
外葉が枯れ始め、全体に少し縮んで、一回り小さくなりました。


葉は完全に地面に這いつくばっています。葉は一層濃緑になり厚みを増しました。


大寒前までは穏やかだったので、花芽が生長したようです。
早いものは肉眼でも確認できるようになってきました。


今は味が乗って美味しい。栄養価は一段と高まっているでしょう。


縮み雪菜。


ターサイの変異株から育成されたと言われている縮み雪菜。名前のとおり酷寒をものともしません。


全体に一回り小さくなっているようですが、ターサイほど感じません。
ターサイとよく似てはいるものの、この時期になると違いがよりはっきりします。


ターサイより葉が立っており葉柄が伸びています。縮みは一段と細かくなってきました。


種が100%均一ではないようで、株により葉柄の伸びに違いが見えます。
こちらは葉柄の伸びている縮み雪菜。


こちらは葉柄があまり伸びない縮み雪菜。ターサイに近いようです。


葉色はターサイより明るく艶があります。より緑が濃くなっています。
こちらはチンゲンサイ。


まだ沢山残っています。酷寒で葉色が黄ばんできました。


外葉は少し枯れるものが出て、やはり一回り小さくなっています。しかし、株はしっかりしています。


小生の好みで言うと、ターサイや縮み雪菜に比べチンゲンサイはイマイチなのですが、この時期のチンゲンサイは美味しい。


こちらはミズナ。


残念ながら穫られず放置されています。


酷寒で葉がしなっていますが、この程度なら回復しそうに見えます。


こちらはすぐ側にあるナバナ類の一つ、アスパラ菜。


しっかりした孫茎が伸びていましたが、ダメージが大きい。
今年は春まで穫れそうと期待していました。復活は難しいでしょう。
これだけ酷寒が続くと、低温に対する優劣差がよりハッキリしてきました。



墨彩画「万年青」

2023年02月01日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙   

どう言う訳か、我が家の栗の木の下に、知らぬ間に万年青(オモト)が群生化した所があります。
気づいたのは、それほど前のことではありません。
おそらく最初は1、2株だったと思うので、かなり以前に定着したのでしょう。
色々思い巡らしてみましたが、おそらく鳥が種を運んだのだろうと結論づけました。
万年青は縁起物とされるので、しばしば描いています。
今回は、線描きを殆どせずに描いてみました。これは没骨(もっこつ)法と呼ばれる手法です。
筆先ではなく筆の腹を用いて墨の濃淡を生かし描きます。
細かいことは気にせず筆を運びました。ボリュームありすぎの万年青になったかも。