里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

蔓ありサヤインゲン2回目が収穫盛り

2022年09月15日 | 畑:豆類

今年は蔓ありサヤインゲンを2回に播いています。
今、その2回目に播いたサヤインゲンが盛んに穫れています。
品種はカネコ種苗の「いちず」。
蔓ありインゲンの長所は長期収穫。しかし、昨年の経験からこの品種は一気に成り込む傾向が強いため2ヵ月、3ヵ月の長期収穫は難しいと感じました。
そこで、今年は畝ごとに1ヵ月ほどずらして播いています。
右が6月4日、左が7月3日に播いたもの。


早い方のインゲンは7月末から穫れ始め、気温が高いこともあって8月上中旬一気に成り込みました。
1ヵ月程度でほぼ終了と言った趣です。


今でも花が咲いて莢が留まり僅かながら穫れてはいます。


遅い方は今が収穫のピークを若干過ぎたところ。
当初発芽が揃わず欠株が出、追い播きも不調とあってネットがなかなか埋まりませんでした。
それでも、それなりの形にはなったようです。


少々物足りないとは言え、全体に茂っています。


普通は支柱の頂点付近でピンチするのですが、今回は敢えてやらないことにしました。


全体的に蔓が薄いので自由に延ばしています。


やはりこの品種の特性なのでしょう、成り込みが強い。


莢が上下にぶら下がっています。


さすがに欠株があるので、早い方のピーク時から見るとぐっと少ない。
それでも莢の肥大は早く非常に綺麗。筋なしの丸莢でストレートに近い姿です。


やはり長続きするのは難しそう。それがこの品種の特性のようです。
今年は7月早々から蔓なしインゲンが穫れ始め、7月末から蔓ありインゲンと中断することなく順調に繋がりました。


ナスは樹勢強く誘引支柱を最大限に上げる

2022年09月14日 | 畑:果菜類

ナスは収穫が始まって70日といったところ。
今年は1番果の留まりが悪く、穫り始めは昨年より遅れたものの、最盛の状態が長く続いています。
品種は中長なすの「くろべえ」。


仕立て方は親枝と一番花直下のわき芽2本を主枝にする一般的な3本仕立て。
更新剪定は行わず穫り続けています。
8月が不良天候だった昨年に比べると今年は樹勢が頗る良い。
今年は8月の気温が高かったため枝が伸び人の背丈を超しています。


誘引は、中央の1本の支柱と畝の両側に設けた横パイプを上げていく簡易な方法です。
今年は小刻みに4回上げています。今回が5度目。
通路が埋まり、歩くのに支障を来すようになりました。


支柱を上げるのは今回が最後になるので、ギリギリまで我慢していました。
上げる余地はあまりありません。


横パイプは縦支柱にフックバンドで止めていますが、完全には止めていないので軽く叩くだけで簡単に上がります。


最大限まで上げました。


フックバンドは完全に止めなくても最後まで持っているのでこのままにしています。
全ての横パイプを上げました。


通路も歩くのに支障ない程度になりました。


例年より伸びているので、この先どうするかは課題です。
通路に伸びて歩くのに支障になる枝は芯止めするか中央の支柱に引っ張ろうかと思っています。


整枝は簡易な「ふところ枝」の整理を行っています。
「ふところ枝」とは、株の内側に向かって伸びた枝のこと。
ただ、これほど枝が伸びると脇から覗き込むしかありません。
日陰になっている弱いわき芽を搔く程度にしました。


追肥は、マルチの裾をたぐり上げ切りわらを敷いた通路に速効性肥料をバラまいています。
花の状態も良い。

8月末から9月上旬は太陽が殆ど顔を見せませんでしたが、穫れ具合は衰えません。

現在の状態は近年では上位。今年のナスは当分働いてくれるでしょう。


ラッキョウの植え付けこれが最後になるかも

2022年09月13日 | 畑:土物類

ラッキョウの種を植付けました。予定より遅くなりました。
前年は変則で半分を三年子の花ラッキョウとして栽培しました。
当初の予定ではなくアクシデントがあったがためですが、良い経験でした。
今年は例年どおりの普通の栽培です。但し、畝数を3畝に減らしました。
10日前までに苦土石灰を全面、緩効性肥料を帯状施肥し、ロータリー耕耘して準備は出来ています。
帯状全層施肥した中心に目印線を付けます。


畝立てには管理機を使用。


畝間は80㎝と広々。
逆転ロータで左回りに往復し畝を立てます。


鍬で手直しし、かまぼこ型の畝に仕上げます。


2条植も可能な広さかもしれませんが、1条で楽にしっかりと作ることにしました。
種は、収穫した後、竿に吊して乾燥しておいたもの。
余り充実した種とは言えません。


まず棒で植え穴を開けました。


株間は30㎝。


指で種を土に押し込みます。


深さは覆土後に数㎝になる程度。


覆土しました。


全部で70数球ほどの植え付けとなりました。
覆土して均すと植付け前と見分けがつかないかもしれません。


土が固まるのを抑えるため切りわらを掛け終了です。


ラッキョウは収穫した後に漬物にする必要があります。
その役割は助っ人が担ってきました。
今年は小さい花ラッキョウだったので下ごしらえも大変だったと思います。
そろそろラッキョウも終りにしてもいいのではと言う話しが出ました。
少々泣きが入ったと言えるかもしれません。
このラッキョウの種は亡き母が遺したもの。ラクダ種と思われます。
いったん止めてしまうと種が途絶えてしまうので、作り続けてきました。
その母も来年は23回忌。
何はともあれ、まずはしっかり作る必要があります。


水墨画「夏の穂高連峰」

2022年09月12日 | 水墨画:風景他
画仙紙 全紙2/5   


上高地には三度行っていますが、一番近いのが10年ほど前でしょうか。8月下旬だったと思います。
抜けるような青空が広がり、何処までも見渡せるような好天でした。
大正池から望む穂高連峰は素晴らしいの一言。
奥穂高岳を主峰とし、3000m級の峰々が連なる景観は誠に雄大です。
小生は登山をしませんが、多くの登山家が圧倒的スケールの岩壁に魅せられるのも頷ける気がします。
数年前、この風景を水墨画の作品に仕上げようと描いてみました。
しかし、評価はあまりはかばかしくありませんでした。
確かに前景は濃く、遠景は薄くのセオリーからは外れています。ただ、連峰の雄大さを表現しようと、このように描きたくなったのでした。
結局この画はお蔵入り。
このタイミングでどうかとも思いましたが、敢えてここで記録に留めることにしました。





ブロッコリー大きな側花蕾を穫るための土寄せ

2022年09月11日 | 畑:花菜類

1回目に植えたブロッコリーに追肥と土寄せをしました。
品種は「緑嶺」。
植付け後、約1ヵ月(植付け8月10日)。
今年は苗もしっかりしており、植付け後の気温が高かったため生育が進みました。


ところが8月末からは一転太陽が殆ど見えません。
雨が多く、機械が入るタイミングを見ている間にどんどん生長。


管理機はとても入れなくなりました。葉を踏み潰すようになります。


諦めて雨の合間に手作業で土寄せすることにしました。
土はかなり湿気っていますが、やむを得ません。
まず追肥。畝の両側に速効性の肥料をバラまきます。


ブロッコリーの花蕾の大きさは株の大きさにほぼ比例します。
大きな株にするためには土寄せは非常に重要な作業です。
土寄せは株元までしっかり土を寄せることが大事です。
機械作業をする場合でも、その後に必ずクワで手直しします。
機械のようなわけにはいきませんが、湿気っているせいで土は軟らかく容易に出来ました。


頂花蕾はもちろん側花蕾も頂花蕾並の大きな花蕾を穫ることを目指しています。
そのために拘っているのがこの土寄せ作業。
すでにわき芽(側枝)が大きくなっています。この時期としてはかなり早い。


このわき芽(側枝)が出ている上のところまでがっちりと土寄せします。


このわき芽の根元から不定根を出し太い茎に生長させるのです。


これまでの経験で側花蕾の大きさも側枝の大きさに比例することが分っています。
一昨年は軒並み頂花蕾並の側花蕾が穫れましたが、昨年は殆どダメでした。
土寄せのタイミングが早過ぎたのが原因と推測しています。
今年は期待できそうな予感がありますが、どうでしょう。


こちらは2回目に植えたブロッコリー。


植えた後の天候が悪く、1回目のブロッコリーとは反対に生育が遅れています。
そのため、これほどの生育差が出ています。


年によっては生育差があまりなくなり収穫がダブることもあります。今年は大きく違い、その心配はなさそうですが。



秋キャベツに追肥と土寄せ

2022年09月10日 | 畑:葉菜類

秋キャベツに追肥と土寄せをしました。
品種は、トーホク種苗の「あまいキャベツあまみさき」と「あまいキャベツ愛心(あいごころ)」。
秋キャベツは植付けて約1ヵ月余り(植付け8月8日)。
今年は苗がしっかりしており、植付け後の気温も高く生育が進みました。


こちらが「あまいキャベツ愛心」。


もう結球の態勢に入っています。


今年3年目ですが、はっきりと早くから穫れるのが分っています。
こちらは「あまいキャベツあまみさき」。


「あまいキャベツ愛心」ほどではないものの中心部の葉は結球始めの気配。
この品種は外葉が大きく少し垂れるのが気になります。


本当はもう少し早く機械で土寄せしたかったのですが、8月末から一転悪天候。
タイミングを見ている間に生長し、管理機では葉を踏み潰すことになります。
手作業で土寄せするしかなくなりました。
土はかなり湿気っています。
畝の両側に速効性の肥料をバラまきます。外葉が大きくなりやりにくくなりました。


葉を少しどけながら鍬で土を寄せました。土は軟らかいので作業は意外に容易です。


機械を使わないのは近年稀なこと。


右が「愛心」、左が「あまみさき」。


違いが分るようになってきました。
「あまいキャベツ愛心」は株がややコンパクト。
「あまいキャベツあまみさき」は外葉が大きい。
こちらは冬キャベツ。


植付け後の天候が悪く生育が遅れています。
年明け後の収穫なのでじっくり生育してくれればそれで良い。


ナバナ類「寒咲花菜」と「アスパラ菜」の種を播く

2022年09月09日 | 畑:花菜類

ナバナ類の一種「寒咲花菜」と「アスパラ菜」の種を播きました。
一昨日、直播きです。
例年は「アスパラ菜」を播いた後、少し遅れて「寒咲花菜」を播いています。
今年は天候が悪く、少し遅めの同日播きとなりました
半月ほど前に苦土石灰を全面、緩効性肥料を畝の位置に帯状散布し、ロータリー耕耘しています。
種播き前に再度ロータリー耕耘したかったのですが、天候が悪く水分過多で断念。
管理機で耕耘と畝立てを兼ねて行うことにしました。
まず、帯状全層施肥した位置に目印線を付けます。


ネキリムシとキスジノミハムシ防除のため粒剤を散布した後、管理機を逆転ローターで往復し畝立てします。
何時もより爪を1連増やしています。


鍬でならしてかまぼこ形の畝を作ります。


畝間は全て80㎝。
「寒咲花菜」の種を播きます。


小さなドリンク瓶で播き穴を付けます。


株間は30㎝。1畝20数株で3畝。


1カ所に7、8粒播き。見にくいですが、赤い小さな種です。


クワで覆土し、軽く鎮圧。


「寒咲花菜」は京都伏見で栽培されてきた寒咲きナタネの一種と言われていますが、この種はトーホク種苗のもの。
寒冷な当地でも作れるのは有り難い。美味しいので皆に好まれます。
次に、同じ要領で「アスパラ菜」の種を播きました。


こちらは2畝。


「アスパラ菜」は通称で、そもそもはサカタのタネの「オータムポエム」が正式名。
のはずですが、この種はトーホク種苗の「アスパラ菜」。通称なので種苗会社の縛りはないということか。
右3畝が「寒咲花菜」、左2畝が「アスパラ菜」。


土はかなり湿気っていることが分かります。
乾くことはないと思いますが、雨に打たれるのを和らげるため、この後切りわらを掛けました。


タマネギ「ネオアース」の種播き

2022年09月08日 | 畑:土物類

タマネギの種を播きました。
今年も品種はタキイ種苗の「ネオアース」1品種。
以前2、3種播いていたタマネギも今はこの1品種で十分。


当地方のタマネギの種播き適期は9月上旬です。
我が家では、毎年ほぼ9月6~8日と決めています。天候の関係でずれても2日以内。
タマネギは冬越し時の苗の大きさが問題で、大き過ぎればとう立ちしやすく、小さ過ぎれば玉の肥大が悪くなります。
したがって、種播きや植付け時期が重要になってきます。
生育は天候に左右されますが、それはしょうがないこと。経験則通りにやることで納得できます。
苗床は半月以上前に苦土石灰、有機肥料を施用して耕耘、10日ほど前に緩効性肥料を散布してロータリー耕耘しています。
8月末から天候が悪い日が続き、水分が多く少々無理な作業となりました。
最近は、セル苗を作る方も多くなっていますが、我が家は慣行の苗作りです。
まず、ネキリムシやタマネギバエなどの害虫防除に粒剤を散布。


管理機の逆転ローターで、耕耘を兼ね土を盛ります。


鍬でならしてかまぼこ形の短冊に仕上げます。


さすがに得意のバラ播きとはいかないので、ここはすじ播き。
数センチ間隔に播き溝を付けます。


薄蒔きです。基本間引はしません。
小さい黒ゴマのようなのが種ですが、分りにくいでしょう。


薄く覆土し、軽く鎮圧。


もみがらを掛けました。


雨に打たれて土が固まるのを抑えるためです。例年はくん炭を掛けています。
今年は変えてみましたが、どんなものか。
土はかなり湿っています。それでももみ殻が湿る程度に軽く灌水しました。
不織布をトンネル状に掛けて終了です。


「ネオアース」は中晩生品種で貯蔵性抜群、品質も優れています。
ほぼ1年間、この品種で賄います。
前作は生育も収穫物も納得できる出来となりました。今作もぜひ再現といきたいもの。


ダイコンは3回目の種播き

2022年09月07日 | 畑:根菜類

今年、ダイコンは3回に播いています。今回が最後の種播き。
大部分冬囲いに回ります。
昨年より畝数を減らしました。ダイコン、ハクサイは年々消費が減っています。
品種は全てタキイ種苗の「耐病総太り」。
我が家で使用している品種では最長。
記憶が定かでありませんが、30年以上おそらく40年近いでしょう。
何かの障害が出ない限りは止める理由がありません。
すでに半月余り前、前回播種のダイコンと同時に施肥と耕耘は終えています。
畝になる位置に緩効性肥料を帯状に全層施肥しています。
施肥した畝の位置に目印線を付けます。畝間は80センチと広め。


今回は耕耘を兼ねながら管理機で畝立てします。
最近雨続きで、その合間の作業となっています。水分が多くますますごろ土になりますが、やむを得ません
ネキリムシとキスジノミハムシ防除のため粒剤を散布した後、逆転ローターで往復し畝立て。


軽く鍬でならしてかまぼこ形の畝を作ります。


ドリンク瓶を使って播き穴を付けます。ごろ土が目立ちます。


ダイコンは発芽が良いので3粒で十分ですが、ごろ土が酷いため4粒播きにしました。

株間は25センチと狭め。広くすると太りすぎの傾向があるからです。


クワで覆土し、軽く鎮圧。


この後、切りわらを掛けました。霧雨になりました。


こちらは1回目に播いたダイコン。


8月23日の種播き。2週間ほど経ちました。
今年は例年より遅く播き始めました。現在間引いて2本立てになっています。
こちらは2回目。

1週間後の種播き。発芽率はほぼ100%。
天候はよくありませんが、まずまず。


遅穫り用夏秋キュウリの整枝

2022年09月06日 | 畑:果菜類

遅穫り用の夏秋キュウリが盛んに穫れるようになっています。
7月6日に直播きしたもの。
品種はトーホク種苗の「おいしさ一番星」。
この品種はうどんこ病に強いという触れ込みです。しかし、褐斑病に弱く今年も出ています。
今年は変えようと思っていましたが、古種が残っていたため結局今年も同じ品種に。
遅穫り用のキュウリは早植えのキュウリの補完的なもの。
例年より若干遅めの種播きで、8月末か9月早々の収穫開始を想定していました。
株間は約70㎝、1カ所3粒播きで発芽率は100%。間引きし1本立てにしました。


軟弱徒長なのはこの時期やむを得ないとしても、気温が高く生育は進みました。
想定より1週間以上早くお盆過ぎから穫れ始めました。
よくこの時期高温乾燥で芯焼けや葉焼けが発生することがありますが、今年はありません。
この作型では親蔓に成るキュウリはごく僅か、大半が子蔓からの収穫になります。
親蔓の雌花は7節くらいまでは摘みます。
下の3節くらいまでの子蔓は搔き、その後は半放任でネットに這わせるのが基本。


例年、子蔓は地べたに這いそうな蔓や混みすぎのところだけ摘芯するのが普通です。
ですが、今年は子蔓の出方も伸びも早いため、放置すると混みすぎになる可能性が高く、中段までは2節程度で摘芯しました。


摘芯した子蔓からは孫蔓の発生に期待。


親蔓はすでに支柱の頂点付近で全て摘芯を終えています。


上段の子蔓も伸びてきました。


以後の蔓は混み過ぎのところだけ摘む程度で、伸ばしていきます。
親蔓の収穫の残りは支柱の頂点付近だけでごく僅か。

今の収穫の主体は下の方の子蔓。


今年はメインの早植えのキュウリが健在なため、収穫はかち合っています。ただし、穫れ始めなので美味しさは抜群です。


あと1週間くらい遅く播いて良かったですが、結果論と言うものでしょう。
夏秋キュウリは台風や大雨など天候の影響を受けやすい。
キュウリは他の果菜類より繊細で、一夜にしてダメになることも珍しくありません。


九重栗カボチャの2番果を纏めて穫る

2022年09月05日 | 畑:果菜類

完熟したカボチャの2番果を纏めて収穫しました。
品種は九重栗EX。
播く時は株間45㎝の1カ所1粒蒔き。4月28日に我流の省力直播きしたもの。
今年は、株を間引いて親蔓と子蔓1本の2本仕立てにしています。
伸ばした主枝のわき芽は全て掻くのが基本で、最終盤は半放任。
出だしは遅れていましたが、8月は気温が高くすっかり挽回したようです。
主枝は長さは10メートルくらいに達したところで摘芯しました。


雑草も伸び、うどん粉も出てきましたが、ここまでくれば影響はないでしょう。
人工授粉は1番果を若干した程度。蜂が飛んでおり、2番果はほとんど自然着果です。


1番果は8月中旬までに全て穫り終えました。8月末から2番果も穫り始めています。
株元から4mくらいの辺りに2番果が着果しています。


今年の2番果は良く留まりました。
2番果は味が落ちると言われることもありますが、そんなことはありません。
まずいのはうら成りの未熟果を穫るからで、葉が十分あり完熟果なら美味しいカボチャになります。、
開花してから45日以上経過を目安にしています。


軸には多数のひび割れが出て褐色に変色しています。完熟に達している印です。


ここでまとめて収穫しました。大半2~3㎏です。


この辺りが3番果で、株元から6、7mの位置です。


今年は3番果の着果も良い。


すでに軸がかなりひび割れ変色してきました。あと半月で収穫期に達します。


今回収穫したカボチャの一つ。2㎏強の中程度のカボチャです。


試しに切ってみました。九重栗カボチャの典型的なハート型。
濃い黄色でオレンジに近く、完熟です。


九重栗カボチャは強粉質の栗カボチャです。当地方では粘質のカボチャは好まれません。
カボチャは追熟することで甘味が増しますが、完熟果では短くて十分。
1ヵ月以上ともなるとホクホク感は次第に低下していきます。
こちらは、7月1日に直播きした遅穫り用のカボチャ。


品種は「雪化粧」、他に1株だけ古種の「白爵」。


まずまずの生育で、今年はそれなりの収穫が望めそうです。


水墨画「胡瓜とトマト」

2022年09月04日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙  

夏秋野菜の代表と言えばキュウリとトマトが双璧と言っていいと思います。
調べた訳ではないものの、市場での取扱金額も夏秋期の野菜ではトップ2ではないでしょうか。
令和の時代になり、小生の頭も相当古くなっていますが、昔は確かにそうだったような。
キュウリとトマトの位置付けも時代とともに変化しました。
昭和の時代にはキュウリがトップの座に君臨していました。夏場には当地方からも京浜市場にトラックが何台も連ねて出荷されたものです。
平成の時代になるとトマトがトップの座を占めるようになりました。
消費者の嗜好が変わり、漬物などの需要は減少、生食の需要が増加したからでしょう。
キュウリの漬物も多くは浅漬け、個人で塩蔵し長く漬け込むことは稀な時代となりました。
品種や生産体制も変化しましたが、キュウリとトマトが中核であることには変わりがありません。
自家菜園でも夏場ならキュウリとトマト(ミニ、中玉を含む)を外すことはまずないでしょう。
歯切れの良い穫りがけのキュウリや真っ赤に熟したトマトの味は格別。
ただし、画にするときには形が良いものより多少ヘボ気味の方が画になります。



トマト連続摘芯栽培'22~収穫は順調、第12花房で芯止め

2022年09月03日 | トマト連続摘芯栽培

現在、トマト連続摘芯栽培は第3基本枝の第7、第8花房の収穫と言ったところ。


害獣の来襲を受け囲っています。
作業をするのも写真を撮るのもやりにくくなっています。


第1花房、第1基本枝(第2、第3花房)、第2基本枝(第4、5、第6花房)は収穫を終えています。
唯一この株だけ第2基本枝の最後の果実が残っていました。一番下の果実はおまけに着けた+α花房。


ここまで第1花房は灰かびと奇形果で半分くらいダメになったものの第1、第2基本枝はよく穫れました。
第3基本枝には第7、第8、第9花房と着けています。捻枝されているので一番上のが第7花房で下に第8、第9花房となります。
この中央の株は第7花房と第8花房の一部まで収穫済み。


第7花房の着果は良好でしたが、第8、第9花房の着果はやや不安定でした。
すべて上手くいくのは難しいので、この程度ならまずまず。
全体の樹勢も昨年と比べるとずっと良い。
一部、第9花房の下におまけの+α花房を着けています。
これが第4基本枝で第10、第11、第12花房と着けています。


上から第10、第11花房はよく着いているようです。
第12花房が概ね開花終了。大概はここで芯止めすることになります。


後作の関係で10月下旬には片付けを終える必要があるため、逆算すると8月末から9月早々に咲いた花房が限界。
最終花房の先に葉2枚を付けて芯止めします。
これはおまけの+α花房を着けて芯止め。


これは変則ながら第5基本枝第13花房を着けてみました。


本来は下葉を整理すべきところながら、無理に手を掛けないことにしました。
昨年は8月の天候が頗る悪く第4基本枝は急失速でしたが、今年はまずまず。
8月の天候に恵まれたといってよいでしょう。
今年は第2基本枝以降3花房ずつ着けているので競合が発生しやすいのですが、軽微で済んでいます。
相対的に若干小振りになってきたものの安定して穫れ続けています。

花房の進度で行くとほぼ2/3が終了しました。
今の状態なら第4基本枝もそれなりに期待できそうです。


長ネギの3回目追肥と土寄せ

2022年09月02日 | 畑:葉菜類

春播き長ネギに追肥と土寄せをしました。今回で3回目。
品種はホワイトスター。
植付けてから約3ヵ月。
2回目の追肥と土寄せをしてから1ヵ月ほど過ぎました。


伸びも太りもはっきり生長したのが分ります。
順調に経過しているように見えます。


当地、8月は気温は高かったものの大雨もなく比較的天候に恵まれました。
以前は白根(軟白部分)40㎝以上の長ネギを穫ることを目標に深い溝を立てていました。しかし、強粘土質土壌のため、今は湿害防止を最優先に植付け溝は浅めにしています。
今年も湿害に遭遇する天候がありましたが、今のところ乗り切っています。
欠株も殆どなくほぼ想定したようなネギの姿になっています。
植付けた時にたっぷり敷き藁をしているので、それが適度に腐れ、粘土質土壌の改善にもなっているようです。
まず追肥。速効性の粒状肥料をバラ播きます。


若干湿気がありますが、管理機で土寄せ。


ローターの爪を外向きにし、逆転で土を上げます。
機械作業は終了。


鍬で多少の手直し。


植付け溝は浅くしているので、ここから先の土寄せは非常に難しくなります。
欲を言うとまた元に戻ってしまうので、割り切ることが必要と自戒。
今の状態なら、一部を10月早々から穫ることも十分可能と思われます。


この1畝はスペースの関係で、1ヵ月近く遅く追加で植付けたもの。


こちらは2回目の追肥。


そして土寄せ終了。


植付け時、隣との畝間が狭くなってしまったのは問題でした。
生育には大きな差がありますが、年明け後2、3月収穫が目標なのでそれなりに生長してくれるでしょう。



夏秋キュウリの摘葉摘果と誘引

2022年09月01日 | 畑:果菜類

夏秋キュウリは植付けてからほぼ3ヵ月半、収穫開始から70日と言ったところ。


品種は今年初めて作る「OS交配ニーナ」。
7月10日くらいから最盛期となり、1ヵ月くらいピークの状態が続きました。
その後、若干衰えたとは言え穫れ続けています。
上段から下段まで側枝(子蔓、孫蔓)から満遍なくで穫れています。


この品種は主枝、側枝とも真夏でも100%の節成りが続く、間違いなく多収品種です。
今年は雨が降り出すと連続するような天候ですが、耐久性もあるようです。
このようにべと病は相変わらず止まりません。褐斑病も少しぶり返しています。


それでも成り続けるのは側枝が伸びているからです。
整枝としての摘芯はほぼ終わっています。
樹勢が弱らないよう伸ばしている中段の側枝や孫蔓は大概そのまま伸ばしています。
蔓はできるだけ誘引し、ネット全体に這うよう配置しています。


このように、放置すると地べたに這いそうなものが出ます。


やむを得ないものは切り戻しますが、できるだけネットに掛け伸ばします。


これからは整枝と言うより摘葉。主枝の親葉はほぼ摘み終わりました。
葉の寿命は展開してから50日くらいと言いますから主枝の葉の寿命はほぼ尽きています。
主に摘んでいるのは枯れ葉ですが、べと病で枯れたものが多い。


それでも側枝が伸び、新しい葉が展開しているので、樹勢が保たれているようです。
そして摘果。形の悪いものは小さいうちに極力摘果しています。


完全な節成りなので、着果数が頗る多く、多少の摘果で穫れ具合に影響することはありません。


今回の摘葉摘果と誘引は終わりました。


追肥は10日間隔くらいで、ベットの肩から通路の敷きわらの上に速効性肥料をバラまきます。
あまりにハイペースで穫れるので樹勢が維持できないかと思いましたが、近年では最も良い。
今年は畝作りに少々拘ったことが、奏功しているのかもしれません。
摘果していることもあって、収穫しているキュウリは未だ果形は頗る良い。


すでに遅穫り用の夏秋キュウリも本格的に穫れ出しました。
そちらについては、後日。