里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

サヤエンドウには少々の拘り

2020年05月21日 | 畑:豆類

 ここ数日異常な低温ですが、再びサヤエンドウ。サヤエンドウには少しばかりこだわりがあって、最も好きな野菜を一つだけあげるとしたら迷いなくこのサヤエンドウ。食べ物として、作物として、植物としても。


 エンドウは実に複雑な姿をしています。葉は茎に付いている大きな葉とその葉の裏側から伸びた対になっている6枚の小さな豆葉、その先に巻きひげが出ています。茎の大きな葉の付け根からは花梗が伸び花が二つ咲きます。この花も実にいい。私が作っているのは赤花ですが、白花も純白で綺麗です。


 今、最盛期になっているサヤエンドウ。

1回の収穫で、たっぷり穫れます。


 サヤエンドウは別名、絹さやですが、その名のとおり繊細で、日持ちはよくありません。放置して空気にさらすと、すぐ萎びてきます。穫ったら直ちにポリ袋に入れ冷蔵しないといけません。鮮度が落ちると、サヤエンドウの命である鮮やかな緑と香りが失われます。
 私は香りの強い野菜や山菜が好物ですが、サヤエンドウの香りは強くはありません。それどころか控えめで、鮮度が落ちると香りも失われます。実に上品な香りで、絹さやの香りという以外表現が難しい。他のものとは別格な気がします。


 サヤエンドウは様々な料理に使われますが、主役というよりは、脇役でしょう。自分で作っていないとサヤエンドウが主役になるほど沢山食べるという訳にはいかないかもしれません。
 今の時期ならバリバリ食べられます。私が一番好きな食べ物が「サヤエンドウの玉子とじ」。
 この時期、自分でも作ってみます。
 たっぷりのサヤエンドウをさっと水洗いし、少量のだし醤油を入れ茹でながら玉子でとじます。穫りたての青々とした莢、上品な香りと玉子のコラボがたまりません。
 料理とは言えないほど単純ですが、完璧に作るのは難しい。


 半世紀以上も前、母が弁当のおかずに持たせてくれた「サヤエンドウの玉子とじ」。ご飯とただこれだけ。冷たいのになぜあれほど旨かったのか。


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2 コメント

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素晴らしいです!! (bluesky)
2020-05-21 18:32:14
サヤエンドウは豊作ですね。
花も綺麗です。
料理もさせるんですね。
素晴らしいです。
私も「サヤエンドウの玉子とじ」は大好きです。
汁も美味しく甘辛く煮た料理は格別です。
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Unknown (kaz)
2020-05-21 21:28:02
blueskyさんへ
コメントありがとうございます。
料理というほどのことではありません。
サヤエンドウには、少々の思い入れがあるということでしょうか。
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