里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

我が家の春の山菜⑦~山ウド

2021年05月09日 | 山菜

山ウドが盛んに採れています。
5月早々から採れるようになりました。例年より早い。
これは天然のウドではなく、畑に植えているものです。
2カ所にあります。
こちらは日当たりが良いため、出るのが早い。


昔ながらの土盛りをして少々茎を伸ばすだけの栽培なので、天然ウドにかなり近い。


もっとも天然のウドは茎は真っ青で細い。
これは土盛りをしている部分は白く、短いけれど太い。


本当はもっと株分けをすべきなのですが、近年は全く行っていません。
このウドは、30年余り前、ある方から株を分けていただいたもの。
ウドが採れる時期になると、実に懐かしく思い出します。
その方は、いわゆる東京ウドといわれる軟化ウドを栽培していました。
地下室(むろ)に伏せ込んで作る、いわばうどの大きなもやしみたいなものです。当県では見られない栽培法を先進地で学び、本格的な栽培を行っていました。
たまたま懇意にさせて頂くうちに、処分するウドの株があるから持って行ったらどうかと、分けて頂いたのがこの山ウドです。
それというのも、軟化ウドには紫芽という系統を使うのですが、中には軟化ウドに適さない山ウド栽培向きの坊主という系統が混じっているらしい。
紫芽の茎はきれいな白色で良く伸びるが、坊主は太くて短く、赤すじが入るので処分するということなのでした。
それで、喜んで分けてもらったというわけです。
余り邪魔にならない外れのほうに植えたのですが、日当たりが良いため株はどんどん大きくなり増えました。
他の方にも株分けして差し上げました。

こちらの山ウドはしばらく前に、それから株分けして植えたもの。
少し日陰になるので、出るのが若干遅れます。


今年は早くから出ています。


スギナが沢山はびこっているので少々見栄えが悪い。


3月くらいから出る山ウドはあくまで「山ウド風」です。
ハウスに伏せ込んで、茎を長く伸ばすので少々異なります。
こちらは天然の山ウドに近いので香りも強い。
土を少しよけて、根元から鎌で切り取ります。


山ウドは香りがはっきりしているので好まない人もいるかもしれません。
小生は香り大好き人間なので山ウドは大好物です。
むしろ茎が青いくらいの方がいい。


一夜の味噌漬けにすることが多い。もちろん何日かおいても美味しく食べられます。
そのままではアクが強過ぎるので、表面の皮を薄く剥きスライスして水にさらしてアクを取ります。
それから味噌をまぶすように漬けます。

葉も軟らかいところは味噌汁の具などにしても美味しい。
天然の山ウドが出るのは、これからです。