里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年の「蜂屋柿」は成りは悪いが大玉傾向

2020年11月11日 | 干し柿づくり

干し柿用渋柿の「蜂屋柿」が色付きました。
当地方では通称「とやま(富山?)」と呼ばれます。何故このように呼ばれるようになったかは定かでありません。
今年の「蜂屋柿」の成りはあまりよくありません。昨年は小さいながら沢山成りました。一昨年はよくなかったので、隔年結果の順番でいくと今年は裏年に当たり、その通りとなっています。


もっとも、熱心な生産者の方は剪定や摘果などの管理をしっかりとして隔年結果を抑えていることでしょう。我が家では大きな枝を整理するくらいの半放任なので、このようになるのも仕方がないところです。
柿の木によっても成り方に差があります。
この木は例年一番安定して成る木です。


全体としては少ないながらも、このように成っているところがあります。


こちらの木は、結構成っています。


成っている分、やや小粒です。

この木は少ないながら、大粒です。

このくらいの成りと大きさならバランスがとれ申し分ありません。


この木も成りはよくありません。


成りが悪いところは、やはり大きい。


大概の場合、沢山成れば粒は小さく、成りが少なければ大粒になるのが普通です。
我が家の場合、必要な数を確保できれば問題なく、500個程度あれば間に合います。むしろそのほうが大粒で有り難い。
昨年は小さい柿が沢山成り、手間がかかりました。成りが悪いとはいえ、ほどほどには成っているので、必要な数は確保できそうです。

 
この柿の木は我が家のすぐそばにあり、昨年は小粒の柿が沢山成りましたが、今年成っているのはたった1個。


この柿の木はアルコール脱渋に向く渋柿「平核無」ですが、全く成っていません。


幼少の頃、我が家には柿専用の畑が数十アールあり、加えて普通の畑の周囲にも植えられていました。大半は伐採されて田んぼや畑に転換されました。
昔は、木によじ登り、隅から隅まで綺麗に穫ったものです。今は、穫れるところだけ穫れば終わるのが現実で、集落内にも穫られず放置される柿の木が目立ってきました。