ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

メディア・ウオッチング 代案メデイアの成功が報道改革のカギ

2010年05月17日 21時52分35秒 | Weblog
マスメデイアの報道のありかたに変革を求めるNPOが動き出そうとしている。NPO「ジャクリメド」(仮称)という団体だ。市民参加型の組織で、「報道被害」「集中過熱取材」「一極集中報道」の現状を広範な市民による議論の場を創ろうというものだ。フランスの非営利組織でマスメディアの検証、批判活動をしている「アグリメド」の活動を参考にしているようだ。

 てっとり早いのは、自分たちが代案の報道をして、そのネットなりペーパーが多くの人々に受け入れられることができれば一気に活動は進む。ただそれには推進する社会基盤整備が必要だろう。市民メディアの作品が定期的に公共放送で流れたり、ペーパー発行で安価で郵送できる制度改革がなされたりするという意味だ。アカデミックな研究だけでは不十分だ。

 この日曜日のことだが、社会的事業や街づくりを展開している韓国の朴元淳弁護士にインタビューする機会があった。この内容は雑誌に掲載される予定なので注目してほしいが、私が「韓国の市民運動に影響を受けて日本の運動が動き始めたものがあるが、多くは失敗している」と申し上げたら、「長いスパンで考えないといけない」との即答が返ってきた。たしかにわれわれはせっかちで、すぐ回答を求めすぎる。結論を早く出しすぎるようだ。失敗してもしぶとくやり続けることは重要だろう。

 最初の代案メデイアの問題もしぶとくやれるかどうかにかかる。このジャーナリスト・ネットも創刊して6年目に入っているが、試行錯誤、失敗の連続かもしれないが、ともかく続いている。続けることで市民メディアを模索している。その姿勢は創刊時と変わらない。問題は新たな方向性をどう出していくかである。そこに現状から頭1つ出して言論を、ネットを組み立てていく指導制が求められることはいうまでもない。今後も試行錯誤は積み重ねていくことは言うまでもないが、指導制という部分での弱さを自覚しこれをどう克服するかという結論に私自身は思い至っている。
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