とりわけ自動車産業への打撃はすさまじく、車種別では大型車はほとんど売れない。小型車だけがわずかに売上げているにすぎない。デラックス車セールスのコマーシャルがお茶の間に流れていたのはこの一年前ではなかったか。経営者はいまの事態をまるで予想していなかったのか。
昨日夜、関西の平和運動のネットワーク・関西共同共同の勉強会があり富山大教員の小倉利丸さんが現在の金融恐慌から脱出する道を模索する内容を話し70人が参加した。この危機こそライフスタイルの新たな創造を目指す文化革命というべき時代として消費型文明の極致であるグローバリズムから脱出する好機だと力説した。
小倉さんの講演で現実に世界で実施しているのは失業者対策だ。失業保険給付が4,5年間もある国があるというから、日本の「働かざるべきもの食うべからず」の追われた生活スタイルがいかに失業者を精神的に追い込んでいるかを痛感した。
4年、5年の保険給付の期間に大学に行って新たな技術も身に付けることもできるし、職業訓練所が充実しておればそこで技術もみにつけることができる。失業者が寒々とした世間の目線を受けるのはおかしい。そこから逆転していくには社会敵な受け皿が必要だろう。
その受け皿を築くには小倉さんが言うように文明感の大きな変革が必要だろう。そうでないと地球はもたない。資源は限りあるからだ。近代消費文明に支えられた資本主義はそろそろ限界にきていることをこの金融恐慌は示しているのではないか。
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