ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

「なめとんのか」-徳をしたのか損をしたのか

2010年05月14日 18時07分26秒 | Weblog

「今日の5時で特価の時計、宝石販売は終わります。さあ、いまのうちお買い求めください」
 大阪の街角を歩いていると、このかけ声とともに人だかりがすごい。気付いたら、千円で老眼つきのような文字盤が大きい特徴の時計を買っていた。

 ところが、この時計、自分も気に入って、時計を腕にするのは億劫な方だが、毎日外出時には左腕にかけて出かけた。

3月中旬に買い求めて、1か月すぎた。沖縄の4・25の読谷村の県民大会の会場に取材に行き、そこに着くなりどういうわけか、とまってしまった。

 よりにもよってなぜ沖縄で故障するのか。

 それから一度たりとも動かなくなった。

 5月に入りまたその街角を通りがかると、同じ店で若者が時計などを売っているではないか。おなじ掛け声で同じことを。何か言う気力もうせた。ただ黙って通り過ぎるだけだった。

 仕方なく故障修理のため時計屋さんを探すが、行く先々で目をこらすものの、これが時計屋さんがない。どうも商売としてはとても生計をたてられるほど悠長な時代ではないようだ。厳しい時代だ。

 14日に京橋で知人と会い、遅めの昼食をとるため駅前から少し離れたうどん屋さんでうどん定食(350円)をとり、食べ終えてから、運命が大きく変わった。店のおばさんに、「この辺に時計屋さんあらへん」と尋ねると、「時計の電池換えるの?」と言われて、頷くと、その店の3軒隣りが、合鍵屋さんで、そこで時計の電池を交換しているらしい。

なんと幸運なことか。

店に入ると、合鍵屋の主人が、「さきほど、同じ時計をもってこられたところですよ」と言う。「へー。1000円で買って、1か月で動かなくなった」と正直に言う。すると合鍵屋の主人は、「開いてみて電池を入れ替えたりしないと、電池がないのか、それとも時計自体が故障しているのかわからない」と言う。

おまけに店の主人は「先ほど同じ時計の電池を変えたばかりだから言えるんですが、電池は2個要りますよ。一個840円です。1680円ですが換えますか」

 「もし電池が原因でないとわかれば、電池は買わなくてもいいですか」
「いったん電池を使ったことになりそれはできないですね。もと買ったところで故障のことを言われるか、時計屋さんに相談したら」

 商売気のない人だ。

 結局、時計屋さんに持っていくことにした。それから地下鉄に乗り、たまたま下車した堺筋本町駅周辺の船場商店街一階に時計屋さんがあることがわかった。

ところがである。やっと探し出した時計屋さんの前にたどり着くと、なんとその3週間動かなかった時計が動きだしたのである。どういうことなのか。なぜ時計屋さんの前で動きだすのか。本当になめてんのか!!わからない。人間の運命というものは。いや時計の運命というものは。

いま顛末を書いている段階でも動いている。徳をしたのか、それとも損をしたのか。
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1 コメント

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電池はご自分帰るのがベター (K.Ishikawa)
2010-12-26 07:49:41
電池はコーナンとか百均で買ってご自分でいれるぼがベターでしょう。ずいぶん安くつきます。高級な時計で電池を安価に好感される時は南海住吉大社駅近くの大きな時計店で丁寧に安く交換してくださいます。修理の職人さんも数人おられます。裏蓋を開け難い時計はそこでお願います。
(有)松倉時計店 〒558-0051住吉区東粉浜3丁目31−19 電話06-6678-6781
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