ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

郵便局が隣りだから、郵便物は早く着くーという命題の「真偽」をめぐって

2006年06月01日 23時37分47秒 | Weblog
沖縄の本の関係でカットを早急にほしくって、ある方に電話した。

「ある場面を描いていただくため、原稿をお送りしますから、速達でも3日はみる必要があります。お受け取りいただいたら、早急に作品をお送りいただけますか」

この私の電話にその方の応答が意表をついたものだった。

「速達で3日といいますが、大丈夫ですよ。私は郵便局のすぐ隣に住んでいますから、すぐいただけます。出されたらすぐ受け取ることができます」

いくら郵便局が隣にあろうと、私が郵送してすぐ手に取ることなどできない。郵便物と郵便局までの距離は受け取りの早さとは何の因果関係もない。しかしその方は違うようだ。

「先生、いくら郵便局がお近くにあろうと、早くて2日、遅くて3日かかります。このあいだは4日かかりました。ですから‥‥‥」

 この先生は頑として信念を曲げようとしないから、まことによわった。こうした場合、有効なコミュニケーションがある。話題を変えることだ。

 するとなおも「やりましょう。早くやりましょう」ときた。大変な前のめりの方だ。千里の道をいとわないのは、気持ちの問題であり、物との関係ではないということを。

精神は物質を凌駕するが、物質の絶対的性格から抜け出せない矛盾にある。その矛盾を解決するのは、またあくまでも気持ちの問題なのか。

堂々巡りしていても仕方がないので、印刷屋さんに行った。物の絶対的支配はおそろしいから。時間がなくできないということになればいけないから、物質的な手をドンドン打つしかない。

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