雲雀野と郭公の森と

北アルプスと黒部川に育まれた片田舎
の住人の気まぐれ日記
あの「森の近況」の代替として・・・・・

友がみな

2009-02-27 14:28:25 | 季節
  友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
  花を買ひ来て
  妻としたしむ
      啄木

この歳になると、同級生などから、部長や社長が量産され
国会議員までいたりして・・・・・・
だから
啄木みたいなことをしていたら、ただでさえ苦しい我が家の家計は
花を買うお金でパンクしてしまう。



という訳で、我が家では、
たとえ、気の迷いから鉢植えの花などを買ったとしても
一年こっきりにしないで、何年も咲かせて眺められるようにせよ という
先祖伝来の家訓がある。σ(^_^が初代だけど)
その 唯一の 例がこれ



ほぼ
20年もののシクラメン
いまは5~60輪の花が咲いている。もちろん一つの球根から出ているのです。
陰の方には、これから伸びて花を咲かせようと待機しているつぼみも大分見えている。

今年は何輪の花が咲くのか正確に数えてみようかと考えている。

ところで、シクラメンの和名には「豚の饅頭(ブタノマンジュウ)」
「篝火花(カガリビバナ)」の二種類があり
前者は球根を、後者は花を見て名づけているといわれる。
異論はございません。的確なネーミングだと感心するばかりです。


「納棺夫日記」

2009-02-25 16:11:29 | ニュースから
昨日、映画「おくりびと」絡みで、書きかけにしているうちに、
青木新門さんの「納棺夫日記」の方も注目を浴びて
文芸春秋の文庫本が12万部増刷されることになったそうな。

そしてネット上でも関連情報が飛び交っていて、σ(^_^;が書くまでもない状況だ。
この本はもともと地元の桂書房という出版社から1993年に発刊された。
  http://blog.auone.jp/enmusubito/entry/detail/?EP=27241529
  ネットで検索すると『納棺夫日記』と言えば、文春文庫ばかりが出てきますが、
  元は桂書房から初版が出てるんですよ♪  (社員の方のブログより)


昔、青木さんがやっておられた、「すからべ」という店へ一度入ったことがある。
といっても、準備中か定休日で、薄暗~い店内だった。
(照明が点いていないから当たり前だったけどw
同行していたT先生が
「新門さんに用事があるのでちょっと付き合ってくれ」 ということで訪ねたのだが
青木さんがあの時、おられたのかどうだったか記憶が定かではない。
先ほど言ったように、店内の薄暗い記憶がよみがえるばかりだ。

昭和50年に出版された処女詩集「雪原」を頂戴したこともあって
後年、「納棺夫日記」が出版されて話題になった時はなぜか、自分も誇らしかった。

その「納棺夫日記」が「おくりびと」の
原作と言われず、
きっかけになった本という言われ方
をするのが不思議だったが、
どうやら青木さん本人の意向でもあるらしい。
著書は1,2章で納棺夫としての体験を綴り、3章で死生観や宗教観について
綴られている。
まだ映画を観ていないので推測なのだが
映画では、3章で述べられている内容にまで踏み込まれていないのではなかろうか?
・・・・・・というか映像化するのは難しいのだろうなぁ。

ところで、9月に封切されてすでに放映は終わったのだけど
もう一度映画館で上映されるのだろうか?
それともDVDレンタルが解禁されるまでおあずけなのだろうか?

  {追記 「おくりびと」は富山と高岡で
       21日からすでに再上映が始まっていて
       連日盛況につき28日以降、133席スクリーンから
       363席スクリーンへ変更して続けるそうな。


「おくりびと」と富山

2009-02-24 22:15:43 | ニュースから
アカデミー賞を受賞して(ノミネートの段階からか)
一躍、話題沸騰中の映画「おくりびと」


今朝の地方紙でも大々的に取り上げられていた。

監督が富山県出身、原作となった「納棺夫日記」を書いたのも
富山県の人、ということで・・・・・・

原作となった「納棺夫日記」・・・・・・と書いたが
正式に原作だと発表されていないし、映画のエンドロールにも
書籍名や著者の名前は出てこない。




曽根崎心中

2009-02-22 22:08:01 | 雑記
昨日、市の生涯学習課による、特別講演会に参加してきた。
演題は「黒部本『曽根崎心中』を語る」
  講師 近松研究所所長 乾 安代

浄瑠璃にも近松門左衛門にも
ましてや「曽根崎心中」にも興味はないのだが
昨年だったか黒部市内で
「曽根崎心中」の初板正本の完本が発見され話題になっていた。
はたしてそれが、どれほどの意義のあるものか、
一市民として一応理解しておくべきかな、という
心づもりで出かけてみたわけである。

今まで元禄16年に刊行された「曽根崎心中」初板正本の完本は
未発見だったそうで、
①大阪府立中之島図書館所蔵本
②山口大学所蔵本
③甲南女子大学所蔵本
の三点を突き合わせて全体を把握・確認していたそうな。

①は19丁(ページ)の裏表が欠落している。
②は一部改行位置も違っているので初反本ではなく版を
 彫りなおした改訂版とみられる
③は①②にない奥付がある


その点今度発見された黒部本はそのすべてが揃っていて
しかも99%初版正本と研究者によって鑑定されたとのこと。
ただ、保存状態に若干の難点がみられる点と、紙質が
中之島図書館本に比べやや劣っているので、
初版の第2か3刷と思われる。との余計な説明もあった。

地元民の心情とすれば、紙質や保存状態より
本文(内容)の揃っていることが重視されるべきだろう
と思うのだが・・・・・・


会場には現物がケースに入れて展示してあり
(最初の画像はそれを撮影したものです)
また全頁画像処理したものが掲示してあったのですが
ミミズの這った様な水茎の跡も鮮やかな文字はとても読めるはずもなく
とっとと会場を後にしました。

そうそう、
最後に何か質問があったらしてくださいとのことだったが

「鑑定団に出すとどれくらいの値段がつきますか?」


という品のないさもしい質問は
とてもσ(*_* の口から出来なかったので
隣にいた高校時代の同級生に聞かせようとしたが、
彼も嫌だといったので
結局聞けずじまいになってしまった(苦笑)


黒部の太陽

2009-02-18 09:42:26 | ニュースから


 http://www.kurobe-machikyo.jp/kurobe-taiyo/top.html
最近、クロヨンがまた脚光を浴びようとしているのか
昨年秋、大阪で中村獅童主演で舞台化されたり
春からTVドラマ化されて放送が始まるとか・・・・・・・
 (大阪の舞台の内容はかなりアレンジされて
  ダム建設より映画作製に視点が置かれていたそうだが・・・・・)

そんな流れに乗ってか、4月に黒部市内で
幻の映画「黒部の太陽」がノーカットで上映されることになった。
 熊谷組の大田社長は事あるごとに、
映画「黒部の太陽」に刺激されて土木建設の道へ進んだと
口にしている。
しかしσ(^_^;は恥ずかしながら、まだこの映画を見ていない ><;

ビデオやDVDにもなっていないし、TVで放送されたこともないので
公開当時見損なったものにはまさに「幻の映画」だった。

黒部市は、かねてから「黒部」という呼称が、「黒部ダム」に吸収されてしまっていて
海に面しているのに、
黒部市というとかなり山の中にある「市=自治体」だと勘違いされている
ことに頭を悩ませているのだが・・・・・・・

クロヨンブームの再来?を機に、
世間の認識を是正するべく頑張ってもらいたいものだ。



泉谷しげるが来た

2009-02-16 11:34:19 | おでかけ

昨日、黒部市国際文化センター コラーレで開催された
「めざましクラッシックスin黒部」(フジテレビ系列富山テレビ放送主催)
のスペシャルゲストとして泉谷しげるがやってきた。

地元ケーブルTVで募集していた「ペア15組ご招待」には
予想どおりはずれたので、かみさんのおごりで行ってきました。

泉谷御大は、かつてこの同じホールでコンサートをやったことがある。
もう10年ほど前になるんだろうか?
今日はゲストということで、演奏曲目は
♪すべて時代のせいにして
♪春夏秋冬
の2曲だった。

その代りというわけでもないが、
司会者の軽部アナと石本アナを相手にトークが炸裂?してた。
 
面白かったのは
「お金を払って見に来ているお客さんに、ああだこうだと
いろいろ規制をかけるのはとんでもないことだ」
「写真なんかバンバン撮ってもいいよ。お前ら携帯で撮れよ」
と言ったとき、会場のお客が大勢、携帯を取り出し
写真を撮り始めた。2階席からはあちこちで光っている
携帯ディスプレイの明かりがしっかり見えた。


文化遺産考

2009-02-12 21:54:38 | 雑記
「考」というほど考えてはいないんだが、前の記事が中途半端で落ち着かないので、ちょっと追記です。

「世界遺産や文化遺産に登録されることがそんなにいいことなのか?」
大いに疑問を抱えている、と書いた 疑問のことだが
世界遺産に登録されることで予想されることは
知名度が上がりーー>観光客などの交流人口が増えるーーー>お金が使われ地元が潤い活気づく。
ということぐらいしか思い浮かばないんだが、他に何かあるんだろうか?

それに引き換え、負の効果として予想されることは
観光客の急増がかえって地元民との摩擦を発生させたり
心ない訪問者により、構造物や景観が破壊・損傷されることが懸念される。
というか、すでにそういう事故が報告されている。

「世界遺産」は保全が目的であり、観光開発を促進するのが目的ではないのだが
日本では観光客の呼び込みにつなげようとする動きが顕著である。
昨年、暫定リストに32か所の申請があったという。
いっそのこと、日本全土を世界遺産にしたらどうだ、といいたくなる。




文化遺産

2009-02-07 22:34:56 | 雑記

世界遺産、世界文化遺産登録に向けての活動が、
まるでブームのように日本各地で展開されている。
なんでも全国で32か所が申請しているとか。

 恥ずかしながら富山県でも、
「立山・黒部」を認定してもらおうと
数年前からいろいろ行動がなされている。

 今日も富山市内で関連の講演会が行われた。
「世界遺産や文化遺産に登録されることがそんなにいいことなのか?」
と、大いに疑問を抱えているσ(^_^; 
なぜか人員動員の標的として白羽の矢が当たり、
「登録されることのメリット、デメリット」の詳細が明らかになるかな?
という思いもあって動員に応じ、昼過ぎからバスで出向いた。

けれど
期待したほどのことはなかった。

講演の趣旨が自分の予想していた内容と違っていたことがその理由。

唯一の収穫は富山へ向かう道中、冬の青空のもとに聳える剣岳と
白い北アルプスの山並みを
車窓から、眺めることができたことかも。



あいらぶ湯

2009-02-05 14:22:12 | ニュースから
宇奈月温泉では、トロッコ電車が休業に入って、
観光客が少なくなる冬季に、集客のためにいろんなイベントを企画している。
「パパママ温泉、僕スキー」とは数十年前の名キャッチコピーだ。
「雪のカーニバル」という雪像コンテストや、タイマツ滑降、
冬の花火などが行われるイベントはもう63回目になるという。

最近は新たな企画として「あいらぶ湯」というのが実施されている。

http://www.unazuki-onsen.com/?p=444

しかし・・・・・・・、とここからぼやきを始める訳だが・・・・・・

(追記)
地元の人も、この企画を利用していて・・・・それは別段かまわないのだが・・・・
その利用方法(マナー)がすごく悪いという話を、関係者から聞いたことがある。
シャンプーや石鹸・バスタオルなどを持っていったり、大声で騒いだり・・・・・
そういう状況だから、企画に参加している旅館・ホテルの中には来年からは
参加を見合わせたいという声も出ているとか
 最近は、各地で地域活性化の企画が立ちあげられて、功を奏している物や
実を結べなかったものなど色々耳にするが、
自分たちの住んでいるところを良くしようと取り組まれている活動を
協力すべき地元の人間が足を引っ張ってはいかんやろう。