雲雀野と郭公の森と

北アルプスと黒部川に育まれた片田舎
の住人の気まぐれ日記
あの「森の近況」の代替として・・・・・

オニックスマーブル

2014-05-29 19:59:41 | おでかけ

 うなづき友学館企画の「黒部川のジオサイト」現地研修会に参加してきました。
今日のメインは「オニックスマーブル」と呼ばれる、世界的にも珍しい大理石の「旧採石場」が見られるということ。

展望台にある説明版です。


林道沿い展望台に設置してある、大理石のいすとテーブルのところで、T.I.さんの解説。




雲状の縞模様と全体の色が大きな特徴で、海岸近くのサンゴ礁などで作られる普通の石灰岩(大理石)と異なり、温泉湧出でできる石灰分が沈殿堆積してできたものとのこと。

説明版にもあるように、国会議事堂や迎賓館の内装に使用されています。




見通しが良い日には遠く富山湾や能登半島が一望できる展望台ですが
今日は生憎の眺望でした。





林の中に入り、採石場を見てきました。

埋蔵量が多くないので今は採掘されていませんが、方々に小さいかけらが落ちていました。


再び林道に出て、露頭しているところで説明を聞きました。

天気も暑かったけど話も熱かったです。


*オニックスマーブルという呼び方は石材としての商品名らしい。
 トラバーチンというのが学術的名称とか。


多文化共生

2014-05-21 10:08:52 | 雑記

 昨日は黒部市在住の国際交流員ラシャペル・ユーゴさん(カナダ出身)の
「多文化共生」についての話を聞いてきた。

おもにカナダにおける現状を中心にした話ではあったが
なかなか奥の深い内容だった。

 ユーゴさんは小寺勇悟という日本名を名乗ったりするユニークな20代の若者で
「国際交流員」という任務を全うすべく、健闘中なのだが、いろいろと悩みもあるようだ。

 以前二人で話す機会があったとき、彼は
「日本人(黒部市民)の差別」に大きな失望と悩みを感じているという意味のことを語ってくれた。
その時は彼の言う「日本人(黒部市民)の差別」の何たるかがよくわからなかったのだが・・・・・・・・

 別の集まりの時、「日本人は外国の人に話しかけるとき、
ほとんどが英語で話しかけるが、それは間違いだ。」と彼は言った。
それは「異国の人が日本へ来たら日本語を使うべきだ」と、語学力のなさを言い訳する、
私の偏狭な見解とは全く違う意味だったのだが・・・・・・・・

 一国一言語という特殊な環境で生活している日本人にとって
カナダをはじめとして、「全国共通語」がないという状況は
なかなか想像することが難しいのではないだろうか。

 話が支離滅裂になってきているが・・・・・・・・・

日本人が国際性に乏しいといわれるのはそういう(外国=英語)認識の低さ
にも起因するのかもしれない。

そういう私たちが、多数文化共生あるいは多様文化共生するには
そして黒部市が標榜している「国際化」とはなにか
ということについて来月の3日語り合いましょうということになりました。



春山検分

2014-05-19 10:57:43 | 近況報告


 この時期に毎年実施される、地域行事に参加してきた。
今日は一部の役員で植林の状況や境界の確認伝承。
急勾配の山道は、なまった足腰にはきついのだが、
個人的には、展望が楽しみの一つです。



昨日はことのほか見通しがよく、遠くの景色もくっきりと見えた。
富山湾越しに見える氷見や能登半島の様子も・・・・・・








タニウツギや

山つつじ、の花やワラビも出ていたり・・・・・・・


カモシカの親子にも遭遇。



熊による傷痕かな。 イノシシと思われる痕跡もあったり


午後からは、二週間後に予定されている下草刈りの場所の確認に移動。



青空のもといい汗かいてきました。


新緑の黒部峡谷(その2)

2014-05-09 10:05:40 | 黒部峡谷


 5日に続いて、昨日(8日)再びトロッコ電車で欅平行き。

 青空が広がり、雨の心配は皆無で気分は浮き浮き。

ダシ平ダムを過ぎ
5日はガスに隠れてよく見えなかったサンナビキ山も今日はくっきり見えてます。

欅平からはこんなふうに↓見えているのがサンナビキ山(1949m)


気分は浮き浮きで来たけど、先日と違って観光客の姿が少なくてちょっと消沈。
それでも10時から10名近くのお客様を奥鐘橋から名剣橋までと
河原展望台まで案内してきた。

午後からは目についた花の写真記録に行ってきた。



花というにはちょっと地味だけどサワグルミの花序とクロモジの花。


イワウチワはそろそろ終わりで


イワカガミはその後の楽しみかな。


注意してみると、イワナシの花も見つけられます。

里の方ではすでに盛りが終わった

カタクリ

ショウジョバカマ

キクザキイチゲも咲いていました。

年配のご夫婦家族づれや、台湾からの団体ツアーが
来訪者のメインだったという印象が残った一日だった。


新緑の黒部峡谷

2014-05-07 17:54:42 | 黒部峡谷

 5月5日、今年初めての欅平行き。

8時37分の工事用列車で出発。
ゴールデンウィーク真っ只中で、一般観光客の方も他の車両にて同行。

宇奈月ダムもいい色をしています。小雨模様が気がかり。

森石を過ぎどんどん奥へと進みます。

ダシ平ダム湖は満々と水を湛えています。



ダシ六峯(ロッポウ)は ガスがかかって幻想的。

去年まで工事をしていた、黒二発電所の排水口が稼働していました。
それで水位も回復していたのかと納得。

猫又を過ぎ東鐘釣山。


秋には黒部の五段染めを見せてくれるサンナビキ山はガスの中からちょこっとだけ
残雪の山肌を見せていました。




鐘釣駅対岸の万年雪。

一番長いトンネルの手前にみえる、黒部川の眺め。


欅平駅到着。駅前広場は雨にもかかわらず散策する人が行き交っていました。

人喰い岩と祖母谷川の眺め。



人喰い岩ズーム。名前ほどインパクトが大きくないのか、時々ここを過ぎた先で
「人喰い岩まではまだ大分ありますか?」と聞かれます(汗)
奥鐘橋の上から

黒部川上流。左岸にある建物は手前が黒部川第三発電所。奥に見えるのが
新黒部川第三発電所です。


下流の眺めはこんな感じで

このアングルにすると峡谷の深さが感じ取れるでしょうか?


ミズナラの若葉も雨に濡れて

ミツバツツジは開花までもう少しかな。
画像はありませんがカタクリ、ショウジョバカマ、イワウチワ、シャクナゲ、オオカメノキ
などの花が咲いていました。
イワカガミのつぼみも見かけたなぁ。

えーっと。欅平周辺の遊歩道は落石対策や手すり敷設の作業が終わっていませんので
安全のために、5日現在河原展望台までと名剣方面の途中までに制限中でした。







庭の花たち

2014-05-03 22:22:07 | 季節




桜とホタルイカに気を取られているうちに
我が家の雑草園の花は、ユキヤナギやヤマブキが散って

ドウダンツツジや芝桜、そして



ジュウニヒトエと様子を変えて

今一番元気がいいのは、和タンポポたちだ。


はじめはそれほど多くなかったのだが、和タンポポ愛好者が一人いて・・・・・・・
毎年、綿毛を集めて、家の周り一面に蒔き、
あまり大きな声では言えないが、集落の道端にも蒔いているありさま。

西洋タンポポに席巻されるのを食い止めようと、まさに孤軍奮闘している。

日本への侵略的外来種ワースト100に選定されている、
要注意外来生物西洋タンポポよりは良いだろうから、咎める気もないので
後しばらくは和タンポポを眺める日々が続きそうだ。