ダウとＴＯＰＩＸで判る市場判断(502)
東証改革
東証が上場基準などの部門が独立した。基準を選り正確に実行するためであるらしい。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/finance/95826/
しかし、子会社であり、実験は東証が持つようだから、ある意味では、天下り先を増やしただけのようにも取れる。
ＪＰモルガンの日本進出
米国、シティの日興コーディアルを受けて、米国のＪＰモルガンも、日本の金融市場に、大きく立ち入ろうとしている。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/finance/95882/
上の記事では、銀行の買収とあるが、金融審議会が、銀行と証券業の垣根を取り払う審議をしている事から、銀行の買収に成るとは限らない。シティ同様に、中堅証券会社の可能性もある。
また、ネット証券の決算が余り良くなかったようなので、ネット証券や、ネット銀行の大手の可能性もあろう。米国の大手金融グループは、日本の有利性を、認識してきたものと思われる。今後の証券界に、影響があるだろう。
株式相場
このブログでは、長期には、「米国と逆の動きに成る」と、言って来た。今日はその典型である。これまでも、米国の大きな上げに、小さくてあまり連動しない事は良くあったが、今日は米が下げたのに、上げている。
円もほとんど動きが無く、従来の認識から言えば、下げて当然の日であった。が、寄付きなど、前場は下げであったが、後場に入って、一直線に上がると言う動きになった。
これは、これまでの認識の人が、前場で連動を思い売ってしまった故に、後場には売り手が無くなったことを示している。相場では、思い込みは、身を滅ぼす元なのである。
元に戻るが、米国と逆の動きに成る理由の一つが、先に上げた、米国金融大手の日本進出である。彼らは、米国人だから、米国金融市場で儲かると成れば、資金を米国に集中する。
すると、世界の金が、米国に動いて行くのだ。特に日本は、経済が好調だから、米国に流れて、米国の株や、不動産、金、原油の高騰に使われている。これが、天井に近いと成れば、米国から世界に戻り始める。
米国の好調は、日本市場の好調にはつながらないのだ。世界の資金については、原油の値上がりで、産油国に流れる金と、株や金の値上がりに向かう資金がある。これらの全体的認識が、日本株の投資には必要なのである。
さて、今日は、米国が、－７７＄で、円は小動きにの状況で、寄り付きは、－３０円で始まった。この後、次第に売られる展開と成り、１０：３０分頃には、－９８円まで下げた。
これで、連動と思っている人の売りが無くなり、前場は、－２１円まで戻して終わった。後場は少し高く寄り、攻防が当たったが、売りが少なく、引けに向かって上る展開となった。
大引けは、８６円高で、ほぼ高値引けに近い。先に言った様に、上げの方向に成っている事を示す動きである。また、「米国と逆」の話を肯定する動きでもある。株投資は、思い込む知識を持たないこと、これが大事である。
ダウ ８６．６２ 円 高 １６，７３７．６３
ＴＯＰＩＸ １２．８６ Ｐ 高 １，６０２．０７
ダウとＴＯＰＩＸを比較すると、ダウより、ＴＯＰＩＸの方が、４割ほど高い。前場の下げに至った動きの時に、米国の機関投資家が売ったのであろう。これに対して、個人は買い向かったから、ダウとＴＯＰＩＸの差が出ているのだ。
後場になると、日本の金を余す、投資信託などの資金が、買いに参戦したものと見られる。
値上がりには、地銀が見られる。先の、ＪＰモルガンに先走りであろう。ただ、金融は良く下げて居るで、帰ると何度か書いてきた。この動きもあるものと思う。
今日は、海運が良く下げている。中間の決算は良いものが多いが、ずいぶん前に言ったとおり、円高が会社予想を控えめにさせた結果であろう。当分は、下がるのではないかと思う。
サイコロは、ダウが、プラスが外れて、プラスが入り、５：７で変化なし。ＴＯＰＩＸは、マイナスが外れて、プラスが入り、５：７から、６：６の対に成った。ＴＯＰＩＸが、ダウより比率が良くなったのは、久しぶりである。
サイコロでも、相場の転機が示されている。ただ、ＴＯＰＩＸは、今日で四日の連騰だ。ダウは一日休んでいるので、上るかっも知れないが、ＴＯＰＩＸは明日には下がりそうだ。と言うことは、明日は余り大きな動きになり難い。
好決算を買う動きのために、買いの傾向が出てこない。好決算で買われたものが欲しい時は、下げを待って買うことを心がけたい。数日の待ちが大きな影響を与える。投資をしていれば、この意味は説明不要で良く判るだろう。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ありがとうございます。
皆さんの「ポチ」が、大きな励みになっています。よろしく。
