交野市立第3中学校 卒業生のブログ

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手帳の使い方

2012-12-29 14:05:34 | 徳育 人間力


「鋭きも 鈍きもともに 捨てがたし 錐と槌とに 使い分けなば」

幕末期の日本で最も大きい私塾「咸宜園」(かんぎえん)の
塾主であった儒学者・広瀬淡窓(ひろせたんそう)が詠んだ和歌です。

「人間には人それぞれに個性があり、違った能力があるものである。
 その能力を生かすことこそ大切

といった教育法に感化され「咸宜園」の門を叩いた塾生は4000人を超えたと言われ、
その塾生の中には、靖国神社の銅像として知られる天才参謀・大村益次郎
蘭学者の高野長英、日本初の写真家・上野彦馬など、数多くの有為な人材が輩出されました。

厳しさと優しさを備え、儒教の教えの根幹は「敬天」と捉え、

「天が求める生き方をすれば、必ず良い報いが得られ、
 悪い行いをすれば必ず悪報がある」

という人生観に基づいて、淡窓が考え、実践したのが「万善簿」でした。

「万善簿」とは、

ひとつ善いことをしたら白丸をひとつ。
悪いことをしたときには黒丸をひとつ。

白丸から黒丸を引いて白丸の合計が1万になるのを目指して、
ひたすら善行に励み、悪行を戒めることを「帳簿」につけ、
自らの日々の生活態度を厳しく戒めたといわれています。

54歳から始めた善行を晩年までつけ続け、67歳で見事1万善を達成します。

「人生は習慣の織物」と言われるように淡窓の「万善簿」は、
人物の偉大さと良習慣の密接な関係を示してくれます。

「手帳」のご活用方法として、「万善簿」をつけてみるのは如何でしょうか。



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