春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ
今日の福岡は、天気は良いのですが、風が少々あって結構寒いです。
店舗正面の春日公園もすっかり秋模様。
今年もあと1ヶ月少々ですね。
本日は、『補聴器のファッション性』について取り上げます。
最近の補聴器は、耳かけ型の補聴器が小型化し、ほとんど外見上はわからなくなってきています。
また、10年ほど前は、『耳かけ型補聴器のカラー=ベージュ(はだ色)』というのが当たり前で、とても地味なものでした。
小型化とほぼ同時期に、補聴器のボディカラーが色とりどりにラインナップされるようになりました。
ユニクロのフリースやトヨタのハイブリット車アクアしかり、カラーラインナップを豊富にそろえることで、いろんな消費者のニーズに応えています。
補聴器の場合、ファッション性というよりは、カラフルにボディカラーを用意することで、少しでも前向きに補聴器を使ってもらおうという、メーカーサイドの試みです。
また、耳かけ型補聴器に付属で使用するイヤモールド(オーダー耳栓)も、製作会社では、カラーラインナップを用意しています。
また、ドイツのSIEMENS(シーメンス)社では、オーダーメード補聴器に関してもカラフルな色のラインナップがあります。(※インシオシリーズのみ)
販売の現場に立つ、我々補聴器屋さんも、補聴器の購入を決めたお客様に対し、『カラー』の提案をできるということは、ある意味販売スタイルに変化をもたらしました。
女性のお客様の場合、髪の色に合わせて、ダーク系(ブラックやブラウン)のカラーを選ぶ方が多いですが、おしゃれな方だとピアスやイヤリング感覚で明るい・目立つものを好まれることもあります。
また、補聴器を両耳使用される場合など、我々補聴器屋さんの方から、右と左の補聴器をあえて別のカラーにすることを提案したりします。
左右の補聴器の区別をわかりやすくすることが目的ですが、お客様によっては、「え~、どうしよう?」と決定を悩ませる種になってしまうことも…。
でも、補聴器を選ぶ楽しい悩みですよね。(笑)
補聴器屋さんの中には、『デコ補聴器』といって、耳かけ型補聴器のボディに光物のデコレーションを施すサービスをされるところもあります。
これも、補聴器を楽しく使っていただくことや、『世界に一つだけの補聴器』として使っていただくことを目的としています。
試みとしては良いのですが、私は個人的には、『デコ補聴器』をお奨めしません。
何故かというと…
最近の補聴器には、『ナノコーティング』という撥水コートが施されて、汗や水に対する強化処置がされています。
そのコーティングの上に接着剤でデコレーションしてしまうとコーティングの剥離につながってしまいます。
また、メーカー経験のある私から言うと、もし、『デコ補聴器』の修理が発生した場合、工場の技術者が修理に際し、余計な手間がかかってしまうこともあり、非常に厄介です。
補聴器の耐久性と修理時の手間を考えると、控えた方が良いかもしれません。
ここ10年くらいで、補聴器はデジタル技術が進歩し、かなり精度アップしています。
メーカーさんには開発に余裕が出て来たのか、ビジュアル面での向上を目指しているようですね。
デザインに関してもスタイリッシュなものが登場したり、中にはグッドデザイン賞を受賞するものもあります。
※グッドデザイン賞をとるものは、奇抜でメディア受けしますが、販売台数に貢献しません。(笑)
このような試みが評価されて、補聴器がもっと身近なものになっていくといいですね。
本日は、以上です。
「かすが補聴器専門店」のホームページは、こちらをクリックしてください。