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13日は、急遽、臨時休業をいただいて、NJH(ニュージャパンヒヤリングエイド)の新製品発表セミナーに参加してきました。
NJHというメーカーさんは、オーダーメード補聴器の製作技術がぴか一のメーカーさんで、アメリカのBeltone(ベルトーン)社とカナダのUnitron(ユニトロン)社の日本総代理店です。
今回の新製品発表セミナーでは、Unitron社から新しい補聴器が登場します。
福岡支社でのセミナーは、大阪本社に次いで開催されており、他の補聴器屋さんのブログ等では最新のセミナー情報がアップされています。
やはり、最も驚いたのは、Unitron本社よりヤン社長がこのセミナーの為に来日されていたことです。
Unitron社 ヤン社長
海外の補聴器メーカーは、日本という国を重要な補聴器市場としていますが、日本のセミナーで本国の社長や部長、技術スタッフが来ることはなかなかありません。
例えて言うと、映画のジャパンプレミアで、ブラッド・ピッドやスピルパーグが来るみたいなものですかね。(笑)
発表されたマシンは、【Quantum2(クォンタム2】と【Moxi2(モキシー2)】。
Unitron社の最新チップ『ERAプラットフォーム』を搭載した優れものです。
Quantum2シリーズ
Moxi2シリーズ
Quantum2シリーズは、通常の耳かけ型タイプとオーダーメード補聴器がフルラインナップ。
Moxi2シリーズは、流行のRICタイプが3種フルライン。
種別とグレードをすべてあげると、40種を超える完璧な商品群です。
海外メーカーの補聴器は、新製品が登場する際、よくハイエンドの機種から市場投入してきます。
半年~1年後には、そのシリーズの基本機能を搭載した普及版モデルを出してきますが、これは販売戦略上のものです。
新チップを開発するには数十億から100億円の開発費がかかると言われています。
つまり、ハイエンドのモデルを先に市場投入して、かかった開発費を回収していくわけです。
確かに、新製品には新しい技術や優れた機能が搭載されていますが、ハイエンドモデルは、日本市場で片耳40~45万円、両耳で80万円オーバー。
なかなか手が出せる価格帯でないことも事実。
今回、NJHさんがハイエンドモデルから、基本性能を抑えた普及版モデルまでを一気に市場投入してきたことは、我々、補聴器屋さんや消費者ニーズから考えると非常にありがたいことと言えます。
メーカー的立場で言うと、一気に40種以上の機種を薬事承認を得るには、莫大なコストがかかります。
日本で補聴器を販売するには、メーカーさんが厚生労働省に薬事承認を得なければなりません。
1機種承認を得るだけでも数十万円コストがかかります。
本国から社長以下のスタッフを招いて発表セミナーをし、一気にフルラインナップの製品群を出し、全国でプレゼンのセミナーを行う…。
NJHさんの力の入れようがわかりますね。
2013年最後の補聴器イベントと言えるのではないでしょうか。
本日は、以上です。
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