こんにちは。稼プロ!23 期生の種本淳利です。
先日、稼プロ!の講義で家族経営されている都内の企業様を訪問する機会がありました。実際に企業様を訪問して経営者の方と至近距離で内情を根掘り葉掘り聞くというのは、2次試験後の実務補習以来のこととなり、企業内診断士である私にとってはとても新鮮で意義深いものでした。経営者の方が、様々な人々に支えられながら歩んできた企業様の歴史を振り返りつつ、熱い思いをもってこれからの将来を語る場面に立ち会うことができ、私も胸を熱くなりました。このように、自分たちの明るい未来を築きたい、少しでも社会のために役立ちたい、顧客に自社の製品やサービスを利用して幸せな気持ちになってほしい、といった確固たる思いを持ち日々努力されている企業様を見ると、自然と自分もその企業様の何かお役に立ちたいと願うようになっていることに気付きました。
この事象は、一種の「貢献意欲」というものではなかろうかと考えました。
企業においては、従業員や支援者などのステークホルダーが貢献意欲を持ち続けることが必ず企業にとってプラスに働くはずです。そこで今回は、この貢献意欲はどのようなもので、貢献意欲を維持するためには何が必要となるかについて考えてみました。
貢献意欲の一般的な定義は、「組織に貢献したいと思う気持ち」です。貢献意欲が高い組織では一体感があり、従業員等が前向きに仕事に取り組めることになります。
貢献意欲を高め、維持するポイントは、以下の3点だと考えています。
1.やりがいを感じる仕事内容と納得感のある他者からの評価や感謝
やらされている感や押し付けられた感のある仕事ではやりがいを感じられません。一定程度は従業員等が「やってみたい」「やっていて前向きな気持ちになれる」ことが大切です。「好きこそものの上手なれ」という言葉が当てはまりますね。それに、うまくいった時に感謝や賞賛があれば、正当な評価がされたということになり承認欲求が満たされることになります。
2.個人の目標や取り組み意義が当該組織の目標につながっていること
従業員等が自ら考え設定した目標や行動指針が、組織が目指すものや方向性に沿っていると、個々人が目の前にある仕事に対する意識も高まります。この場合も個々人が自ら考えることが大切です。診断士1次試験のテキストにも出たマズローの5段階欲求(「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」)のうちの、「自己実現の欲求」にも通じるところかと思います。
3.活発なコミュニケーション
良好な人間関係は、仕事が楽しいと思える最大の要素だと思います。企業活動はいつも順調とは限りません。困難な時も共に乗り越えられるよう従業員や支援者らと日常的に活発なコミュニケーションが取れる環境にあることが、困難に直面しても「何とか助け合って乗り切ろう」という気持ちにさせるものだと思います。
これら3点を着実に行うために、組織マネジメントや適材適所なリーダー選びなど運用面での工夫が必要となってきますが、それは別の機会に考えたいと思います。
私も胸を熱くしながら夢や希望を語り合い、ともに成長できる企業様を支援できる日が来ることを夢見て日々精進したいと思う一方、斯く言う私が祖父の代から続く家業をどうするか(100年企業を目指すか否か?)という事業承継の大きな決断しなければならない立場であるという複雑な状況にあり、日々思い悩んでおります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
種本さんもよい出会いをされたのですね。
そういう企業様には三意+謝意を持って真摯に向かいたいという思いが強くなります。
診断士になったので、そして稼プロ!に入ったので、お目にかかれないような方々に出会えたり、普通では経験出来ないようなことを経験できているのだと思い、そのことに感謝しております。感謝しながら仕事ができるって本当に幸せだな、と身に染みて思います。(特に最近)
その感謝の気持ちと貢献意欲は密接な関係があるように思っています。感謝があるから貢献したくなるのだと。
お仕事のすき間を縫ってでも稼プロ!に率先して取り組んでいらっしゃる種本さんならば、事業を続けてきた方の想い・引き継ぐ方の想い・支えている方々の想いを受け止めて、ご活躍なさることと期待しております!