スポーツビジネス アジアマネーの取り込み

読者の皆様こんにちは。17期の渡邉と申します。

現在サッカーU-23アジアカップが行われています。
この原稿を書いているのは4月27日ですが、ベスト4が出そろいました。
日本、イラク、ウズベキスタン、インドネシアです。

以前は日本・韓国・サウジアラビア・イラン・オーストラリアあたりが
勝ち残っていたと思いますが、ずいぶんと様子が変わってきたなと感じました。
特に東南アジア勢は強くなってきていると思います。インドネシアが韓国に勝つとは思いませんでした。

私は学生時代（20年ほど前）ベトナムに留学していたのですが、その時にハノイに新しいスタジアムが
でき、こけら落としの試合を見に行きました。その時は、「U-23ベトナム代表　VS　U-23上海代表」
の試合でした。中国ではなく上海代表なのか？と突っ込みたかったのですが、おそらく中国代表とは
試合させてもらえなかったのでしょう。

その頃のベトナムは本当にサッカーのレベルが低かったです。国内リーグの試合も何度か見に行きました
がまだまだだなーと思っていました。スタジアムもぼろぼろで芝の状態も悪く、サポーターのマナーも悪い。
スター選手が八百長で捕まって永久追放される等、日本では考えられない様なことが起こってました。

ただ、サッカー熱はすごくて、ヨーロッパのサッカーはテレビで常に放送されているし、代表チームが勝った
ものなら皆街に出てバイクで走り回って大騒ぎ、という状況でした。

あれから20年、ベトナムも着実に強くなっており、今大会ではベスト８まで残りました。ちなみに20年前に
（多分）試合をさせてもらえなかった中国は予選リーグ敗退です。以前では考えられないことです。

以前にもブログで書いた気がしますが、私はJリーグがもっとアジアマネーを取れる様になれば良いなーと思
っています。
日本の選手はJリーグで活躍した後、ヨーロッパの中堅クラブに行きビッグクラブへの移籍を狙うという流れ
になってきていますが、アジアの選手が日本で活躍してヨーロッパに引き抜かれていく、そんな流れになれば、
アジアでの注目度も高まるでしょうし経済効果も大きいと思います。

私は現在倉敷アブレイズという女子バレーボールチームの運営に携わっていますが、ここではフィリピンとの
つながりを強化しています。

フィリピンは女子バレー熱が高く、昨年倉敷アブレイズが現地の大会で優勝をしたことから一気に知名度も上
がりました。その後、フィリピンのチームを強化して欲しいという依頼が来て、かなりの金額での契約がすぐ
に決まりました。
契約したクラブの所有者は今までに会ったことの無いほどの大富豪。フィリピンの大統領とも親交のある方だ
そうです。少々の金額は本当にすぐ動かしてくれるのでびっくりしました。

サッカーにしろバレーにしろアジアでのスポーツ熱は熱いと思います。
アジアの成長を取り込んでいくことが今後の日本のスポーツビジネスには必要だろうなーと思っています。