薫るクロニクル。

日常生活で思ったことや、趣味の山歩きの話しなど、思いついたことを綴る記録です。

てのひらの迷路。

2006年01月29日 17時59分03秒 | 仕事・店。
わたしの好きな著者”石田衣良”さんの最近出版された本。
「てのひらの迷路」。
短編が24話集まった作品となっていますが、一番最初の”ナンバーズ”という短編の出だしでやられてしまった。
わたしもこのブログで文章を記すようになって、改めて石田衣良さんの文書力の凄さに驚かされる。たった数行間で、今から始まろうとする物語の中に自分が居て、その映像がくっきりと読むスピードと共に広がっていく凄さ。
映像を言葉に置き換える作業が作家の仕事ならば、石田衣良さんにウチのコーヒーを飲んでもらってその描写を書いて欲しいとまで思ってしまう。
そこにはどんな言葉という魔法のフィルターがかかるのだろう。
ボキャブラリーの少ない私は、もっともっといろんな単語と香りを右脳にインプットする必要がある。他の人にそのコーヒーの良さを伝えるためと、よい文章を書くためにも。

まだ読み始めたばかりの短編集なので、残り20話ほどを楽しみに読むつもりです。