薫るクロニクル。

日常生活で思ったことや、趣味の山歩きの話しなど、思いついたことを綴る記録です。

目標。

2005年12月07日 12時39分23秒 | コラム・エッセイ。
わたしの中で、良い音楽、良い文章、良い食べ物というのは、すべて同じ解釈で成り立つ。
それは、イメージが映像として脳裏に映し出されること。
だからジャンルは問わない。
わたしのコーヒーは何が映し出されるのだろうか?
その前に映し出されることができるのだろうか?
わたしの目標でもあり、テーマでもあります。

このコラムは浜松百撰の10月号に記載されたものです。





~指揮者。~

音楽。
人はいつからか、嬉しいとき、悲しいときに音をリズムに換え、感情を表現する。

いつもじっとコーヒー豆を煎っているときの音を聞いていると、味が想像できるようになってくる。つまらなそうにコーヒー豆が演奏している時は重い味になるし、嬉し楽しく演奏しているときには軽やかで清々しい味になるのだ。そして、コーヒー豆というオーケストラの指揮をするのが、焙煎人である私の役割なのです。
良質のコーヒー生豆を演奏者とし、その100%の力を引きだす指揮者の技量も必要となる。
その二つが揃ったときに理想のコーヒーがローストできるのです。