中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

引き分けの極意!負けないためにすべきこと。

2012-04-21 19:45:54 | ビジネス
土曜日の夕方、久々にジョギングしました。上海の公園を走ったのは4月1日。あれ以来、2週間は酒浸り、この1週間は禁酒しています。相変わらず極端な生活ですが、突然、5月19日の調布のハーフマラソンに申し込んでしまいました。大会への出場は2010年の上海フルマラソン以来ですが、今の実力では2時間15分がいいところでしょう。20代後半の頃のタイムは1時間45分・・・この体型では自殺行為です。

さて、タイトルですが、帰り道の書店で、「勝ち続ける経営」と言う本のタイトルを見て、どこの企業かと思えばマクドナルドだったので、中身も見ずに素通りしました。勝ち続けることに越したことがないですが、違和感を感じました。もちろん、タイトルだけで決めつけたり、このような超巨大企業と比べるのもナンセンスですが、私的には、負けないようにすることのほうが難しく、重要なことだと思います。

ビジネスと関係のない話ですが、私は小学校2年から剣道をしていました。中学、高校と補欠暮らしも多く、一度は剣道をやめたのですが、大学で再開したところ、運のいいことに、個人戦ですが、大阪府で3位、全関西でベスト8に入り、全日本選手権に出場してしまいました。もちろん、1回線ボーイで、昔の高校の同級生は私より格段に強く、「お前がなんで全日本に出てるん?」と制服姿の彼が驚いたのを覚えています。実は私の剣道の師範は、中学、高校とも国士舘大学出身、しかも二人は同級生でした。高校の先生は、なんと剣道世界選手権で優勝していて、鳴かず飛ばずの私の剣道を見た瞬間に、「小川、お前は先鋒で引き分けろ!」と言われ、毎日引き分けの練習をしていました。先鋒と言うのは団体戦の先陣で勝って勢いをつけるポジション、そいつを止めて後ろで勝つと言う戦術だったようです。おかげで、形は崩れて昇段審査は落ちてばかりでしたが、大学進学後、個人戦に出場すると、強豪相手に5回、6回と延長を繰り返し、苛立ったところを一本拾って勝ち上がってしまったのです。

実は、引き分けのコツは、逃げることではなく、基本的には攻めの意識でいることです。身長差もあり、攻め勝つ地力はないわけで、あえて一本は狙いませんが、ある程度のスピードと技術は必要です。考えてみたら、中学の先生は決して強くはありませんでしたが、木刀やパイプ椅子が飛んできたり、1年間で300日は二部練習、猛練習の日々でした。ある程度のスタミナやスピードが身についたのはその頃のおかげだと思います。

ビジネスや人生においては、勝ち続けると勢い込んでも、ベンチャー企業である時点で、規模的には負けてますし、日々の仕事でも小さな負けはいっぱいあるはずです。勝ちにこだわるよりも、前に進みながらも大負けしない地力をつけること・・・私はそのような経営しかできません。もちろん、そのためには、スピードも技術も大事・・・会社は団体戦ですから優秀な仲間も必要でしょう。引き分けの極意、ビジネスでも実践してみたいと思います。