はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

いっぱい家族。

2011年10月02日 10時29分01秒 | テレビ番組シリーズ
ノンフィクションのドキュメンタリーに多少のヤラセ的要素があるかないかはひとまず据え置きして
大家族モノのテレビ番組は何故だか大人気である。
このテレビ不況の時代に
大物タレントを使わず、一般の、子沢山一家を映しただけで高視聴率をたたき出す。

大家族モノでは、僕は『石田さん一家』が結構好きで
特に正月に多く放送されている石田さんちシリーズを
何故だろう、逃さず見続けている。

父、石田さんの人柄が好き。
母親が、うちの母とダブって見えてしまい好感が持てる。
子供達が大人に成長してゆく過程が、この家族はとても興味深く見られる。
テレビの中の石田さんちの出来事に多少なりとも共感でき
自分ちと重ねて見ちゃって、更に笑えて泣けるのがいい。
他人の生活を覗き見つつも、一緒の家族的な感情を移入できるような部分が
石田さんちの番組にはあるような気がする。

昨晩、別の大家族、林下家を追った番組、『痛快!ビッグダディ』が放送された。
これがまた“ある意味”面白かった。

僕は石田さんちシリーズとは違って、このビッグダディシリーズは特に好きではない。
何がって、このビッグダディ自体のキャラがいまいちいただけないのと
大家族の割には、この父親ばかりの色が濃く、子供達の色がまるで出ていない気がするからだ。
それに前妻の佳美さんのアホっぷりと、それに対応する家族の汚さも
以前観ていて何かイライラして嫌だった。
こんなおかしな父が仕切る家族をゴールデンタイムに放送して良いのだろか
とすら思ったりするくらいだ。

まあ、それだけこのおっさんのキャラが濃くて惹きつけられるものがあるって事だろうし
それにまるっきり変なだけでもなく、納得出来る部分もあったりするし
人間臭さが画面から伝わる瞬間があったり、自分と重ねて見えてくる部分もあったり
要するに、知らず知らずに興味本位でも“見てしまう”家族なのである。
そういう意味でこの林下家は
見る側みんなを幅広い意味に於いて良い視聴者にしてしまう魅力ある大家族なのかもしれない。

僕も昨晩はこの番組に夢中になってしまっていた。
ビッグダディというおっさんが
名に反して人間的にスモールダディだったんだと思わんばかりの転落っぷりと
新妻美奈子さんのしっかりさと要領の悪さが
もう見ていてたまらなく面白かった。
人の人生の幸せや不幸せを面白いというのは不謹慎かもしれないが
そもそもドキュメンタリーとしてこうして大々的に人の目に触れるようにしてあるものだもの
1作品として、1番組として、このバカな展開を面白がっても、何らいけない事では無い!

生活苦で奄美から愛知県豊田市へ出稼ぎに出たビッグダディ。
必ず奄美へ戻ってくるぞ!と、お世話になっている奄美の人達に誓い
豊田で頑張って働いていたのかと思いきや
なんと4人の子供がいる前妻と離婚し
同じ職場で働いていた18歳年下の5人の子連れ女性と再婚!
しかも!新妻のお腹にはビッグダディとの新たな命が!
そして一部子供達は豊田へ移住しており、何故か前妻も4人の子と共に豊田へ!
一体この人は何をしに出稼ぎへ出たのだろう!?
なんつって奄美の信用を無くし、奄美を追放。
大家族生活の地を探すも何だか上手くゆかず
まさに人生“階段オチ”とでも言えようか、そんな感じで転がり落ちる石は止まる術を失ってゆくのだ。

正しいか否かはあれだが、昨晩のスペシャル番組の内容をざっくり書くとこんな感じだ。
これはあくまでざっくりで、本当、細かく見たらもうこの人しょーもないのである。
まったく無計画!自己チュー!大人の仮面を被った子供!
大家族でなければ、ただの変わり者で勝手者な街の迷惑おっさんだ。
いや、ちゃんと話せば、当たり障りなく付き合えば、普通な人なんだろうけど
一歩踏み込んだら分からない。
人の生き方をとやかくは言えないが、そう感じてしまう。

新妻はしっかり者で、物事を決めるのにもきっちり亭主に相談し動いている。
新たな生活の地をどこぞやの島で!と決めたときでも
とにかく積極的に提案をし、実行に移し、報告を怠らない。
頑張っている!
それも全て子供達と自分達の明るい未来の生活の為。
それを結果あまり良く思わなかったのがビッグダディ。
今まで全て自分が家族の中心にいた。
それがこの新妻と一緒になってから、気の強い、気の利く新妻に主導権を握られ
自分の優柔不断さが浮き彫りとなった挙句、後手後手となった事が悪い方へ悪い方へと転がって行く。
面白くないのだ。

行動派が先にたってばかりとなり、夫を立てる、転がすという手段を見失い
ビッグダディを追い込んだカタチとなった新妻。
追い込まれたビッグダディは何だか妙にキレて
最終的にはもう「子供達の為に!」として動いてきた全てが
「自分の為!」に変わってしまう。
人間の、大人の都合というもの、汚さが浮上してきてしまうのである。

もうこうなったらサダメみたいなもので、人間何故か悪い方へしかゆかなくなる。
人間の人間たる生々しい部分のみが顔を出し、主張を繰りかえす。
そんな場面を、僕はもうおかしくてたまらない思いで観ていた。
何故なら、そう、まるで自分自身を見ているかのようだったからだ。
いつぞやの、あのダメダメだった頃の自分。
あの時のしょーもない自分が引き起こした出来事。
自分の幾つかの転落時代の風景。
そんなものがフラッシュバックされ、このおっさんと自分がシンクロして見えた。

ここに、大家族の面白さがあるのかもしれない。
画面の中の家族から、自分と、自分の家族を見る瞬間がある。
その度に視聴者はうなずいたり、突っ込んだりして、笑ったり涙したりして
人生の学習をしてゆくのだ。
それと他人の生活を覗き見し、あーだこーだ言う悪趣味的な面白さもあろう。
我々にはありえない、大家族という人達の生活が見たいという興味。
大家族の子供達の成長に自分と自分の子供達の成長を重ねることもあろう。
そう、生生しい人間劇場がそこにはある。
それがリアルに近いカタチで、面白さを生み出しているのかもしれない。

大家族は、自分で自分の番組を見ないのだろうか。
少なくともビッグダディには、この放送を見てもらいたいものだ。
今、自分がどれだけ醜いかが一目瞭然である。

そんな大家族林下家が、今落ちるとこまで落ちている。
人の不幸は蜜の味、とも言う。
これは番組として、面白過ぎるだろう!
みたいな状態である。

このスペシャル番組は、前編後編と、2週またぎで放送される。
来週土曜日、更なる度肝を抜いた展開に期待しつつ
このノンフィクションドキュメンタリー大家族モノを楽しみにしたい。

人だもの
人に興味あり。

めけめけ~。

写真。テレビ。


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2 コメント

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うむぅ。 (店長)
2011-10-03 08:56:28
 はぁ~、ダメだろ。これは。(笑)
でも、自分の昨日のブログと、似ている部分もあり、昔なら、そんな破天荒な親父がイッパイいても、意味なく『オヤジは偉い!』と信じられていましたが。今の時代では、生きにくいでしょうな。
 それにしても、あの系の番組、自分は、あまり見ないので、ちょっと意外。(笑)
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店長さん。 (ばんぱく。)
2011-10-06 08:46:54
この下らない番組が
何故にゴールデンで視聴率をかせげて
且つ人気があるんだろう?
っちゅうとこが見始めたきっかけでした(笑)
ビッグダディはなんとなくぎこちなく感じます。

そうそう
親父の威厳
今はその暑苦しい威厳より
COOLが良いんすね。
ビッグダディもある意味COOLか(笑)
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