はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

おしろい。

2013年01月28日 19時14分14秒 | 過去の産物・回想録
今朝、出社しようと自宅を出たら地面がうっすら雪化粧だった。
僕は天気予報もなにも見ていなかったから、その予定外の景色にびっくり
びっくりした後うっとりだった。

しっかりがっつり積もっているのではない。
ホント、うっすら、パウダー状に残っている。
空からふりかけられたような景色。
エアブラシでサーッと描いた繊細な絵のようだ。

道路脇に植えられた草木に軽~く乗っかった雪は花そのものにみえた。
白い花がパッと開いたみたい。
春がきたようだ。

おじさんがすべってコケそうになっていた。
子供がはしゃいで、わざとコケて大笑いしていた。
きれいな景色を壊さぬようになるべく雪をよけながら
僕はバス停へとむかった。

会社で雪の話をした。
冷え込み、雪がちらつくかもしれないと
既に昨日の段階で予想されていたことらしい。
天気予報で言っていたそうだ。
知らなかった。
知らなくて良かった。
予期せぬ出来事に喜びも倍増だ。

先週の北海道での大雪に比べ、控え目の控え目
全然レベルは違うが残る今朝の雪。
僕が見た、まったくの正反対なふたつだが、白銀のきれいさは共通している。

今朝の雪は決して迫力があるわけではない。
しかし、量ではない景観の迫力を感じた。
はんなりと、わびさびを思った。

僕は、雪ならじゃんじゃん降るパワフルな降雪が大好きなのだが
こういったサラッとした薄化粧も色気があっていいものである。

今年は寒さが厳しく、例年に比べて雪が多いという。
僕の暮らす東京でも雪は多いようだ。
といっても、僕が小学生の頃、今から30年ちょい前くらいの方が
今に比べて雪は多かったように記憶している。
関東の積雪の回数も量も、である。
記憶の限りでは、昔は埋まるほどしょっちゅう降っていた。
かまくら作ったり、スキーのジャンプ台みたいなものを作ったりして
危険な遊びをよくしたものだ。
だから冬にある程度の雪が降るのは
当時の僕らのあいだじゃ当たり前に考えられていた。

いつの日からかはまったく分からない。
その当たり前が当たり前じゃなくなり、いつの間にか大人になった。
子供の記憶などあてになりゃしないが
昔に比べて最近は確かに東京の降雪は少ない。
そう思う。

そうそう、雪は大学生時代も多かったっけ。
相当降って、やはり危険な遊びをたくさんした思い出がある。

大雪という、普段とまるで違う状況が特別だから覚えており
昔のその記憶のインパクトが強いせいで
当時、雪が多かったことになっている
なんてことも否めやしない。
昔は美化され、今が現実とされがち。
今もまた昔に、すぐなってしまうから
未来には今年の大雪が記憶の参考資料として比べられる事だろう。

そうそう
ささやかなパウダースノーの雪景色を見て
のし餅を思い出した。
実家の米屋で年末に毎年やったお餅つき。
じいちゃんのこしらえたのし餅。
その餅にふりかけられた白い粉。
そんな、幼少の記憶までよみがえらせる今朝の雪。

めけめけ~。

写真。今朝の雪。


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