はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

「成人」と「大人」

2012年01月09日 10時40分32秒 | 過去の産物・回想録
成人の日である。
卒業式同様、この日も
何かの節目を強制的に迎えさせられているような感じで
僕はとても嫌だったっけ。

小学生から中学生に上がる時だって
誰から頼まれたわけでもなく、自分の意思も除外され
勝手に「もうお兄さんになるんだから」と分けのわからん事言われて責任を加えられ
中学生から高校生だって
義務教育が終わり「半分大人の仲間入り」だとか言われて更に重い責任を乗せられ
親のお金で大学まで行かせてもらって「あんたって子はっ!」とドヤされて
もう節目、節目でふてくされてばかりいた。

そんな中途半端な当時の僕が20歳となり、なんやらの式に出る。
人に成ると書いて「成人」
もともと人だバカヤロー!
20で人なら今までは何だったんだバカヤロー!
犬か?猿か?雉か?って桃太郎かバカヤロー!
まーそのー、「大人」になる、認められる、っちゅうことだ。

「俺は俺!」別に認められたくって生きているわけじゃない
なんて思ったり
そのくせ芝居や何やでは「認められてー!」とか思っていたり
人生矛盾!かまってちゃんみたい、当時の僕はめんどくせーヤツだったのだ。

成人。
めでたい!とか言われ、うかれていたら
それでいて今日から
重っ苦しい「責任」がつきまとってくる恐ろしい“位制度”である。

大人としての社会的「仕組み」も知らぬまま
ただただ公共料金と家賃さえ支払って生きていればいつまでも国民!
一応生活もでき、いつの間にか死んでるってのがこの国に生まれた人間のルール!
みたいな考えしかなかったあの頃の自分に、やたらと色々資料やらお手紙やらが届く。
信じられないことだが、僕はそれらを「うざってー」と全て捨てていた。
正直、成人てのが怖くて怖くて仕方なかったのだ。
怖いものは見ず!先延ばし!
何これ…大人になるって、思っていたのと大分違う!?
ひとまず、今を生きよう!怖い物は後!なんとかなる!
おそろしくバカな発想だ。

20歳、当時の僕は、大学の勉強もろくにせず、演劇三昧で
しかも、ろくなバイトもせず金も無く
破天荒なことばかりして、親や大学や社会に迷惑ばかりかけていた。

そんな当時の自分の「成人」とは、ただの1つのイベント以外のなんぼのもんでもなかったわけだ。
昔の友人知人たちに久々に会うというイベントだ。
なのに、色んなうるせー事言われるくらいなら
ややっこしいシガラミはいらんから
どこぞやの国みたいに、バンジーやれたら立派な大人!みたいにしとくれよ。
そしたら僕はそっこー大人だ、くらい
おっさんやおばさん連中、先輩ツラしたクソどもの話がめんどくせーと思っていた。

とにかく威勢のいい事言っといて
ただただ、大人になる責任というものがよくわからないという事に
ひじょーにおびえていたのである。
要するに
「成人?大人?責任?よくわからねーから
無理、無理、無理、無理、むりーーーっ!
怖いよーーーーーっ!」だったのだ。

こういう感覚は今でも続いている。
会社を引き継ぐ際、事業計画書を作ったが
「こんなに上手くいくかバカヤロー!」とか思っていたし
国や社会に立派に貢献できるよう、とか言ってはみても
そんな気は更々なく、とにかく自分らが儲かる事以外考えちゃいないわけだし。
「先代の意思を引き継いで」とか言って回っておきながら、腹ん中じゃ
あのくそばばあのしがらみを、早いとこ消し去ったる!としか思っちゃいないわけ。
きれいごと言っている余裕はないわけで、
ただ、それに伴い、感情では
未だ会社という仕組みがはっきり分からんことに日々おびえているのである。

僕らはこの世で、この国で、生かされている。
一見平等に見えて、でも不平等なこの世で
自分をなんらかしらのパズルにはめこんで
上手いこと仕組みに乗せられ、または乗っかって
秒針と共にチックタックと、日々をチャクチャクと進めてゆく。
いろんなことを、分かっていても言わず、しっかり歩むのが大人なら
好む、好まざるは別にして
先輩というヤカラに、よってたかって、強制的に大人に変身させられる日が
「成人の日」だったりするのかもしれない。
いわば国が定めた、巨大啓発DAYだ。

なんて卑屈なことを思いながら
一応きちんと税金を支払いながら
今年39歳の僕は今日ももがいて生きている。

望む、望まざる、別にして
成人の宿命は、この世、この時代に生まれ出てしまった
僕らの宿命なのだ。

おおよそ19年前の今日
「大人なんて、分からないから嫌だーーーっ!」
と叫びながら
真夜中酒気帯び運転の速度オーバーで
車を突っ走らせた僕を未だにはっきり覚えている。
そんなことをしても、生きていれば必ずやってくる
「成人の日」

忌野清志郎・空がまた暗くなる


♪おとなだろ 勇気をだせよ
おとなだろ 知ってることが
誰にも言えないことばかりじゃ
空がまた暗くなる♪

めけめけ~。

写真。今年の我が家の干支カレンダー。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
年オトコ (達ちゃん)
2012-01-09 17:16:10
今回の記事は、なんか深いすね。
成人か。
大人って何なんだろう?
とふと考えさせられます。
パズルというワードはまさにぴったりかも知れませんね。
ある意味、いろいろな場面での責任を押し付けられるのが成人であり、大人なんでしょうか。

ただ、反面責任がクリアできれば何やってもイイのが大人なのかな(笑)

最近カラオケスナック行くと、酔って「雨上がりの夜空に」をよく歌ってます。
でも、サマータイムブルースは見かけないんすよね。(タイマーズで探しても)

今年もよろしくお願いしますね♪
返信する
成人=大人? (みぃ)
2012-01-09 22:14:48
…というわけではないんですよね。

私だって、二十歳の頃を思うと
ぜんぜんお子ちゃまだったもの。

ただ、大手を振ってお酒が飲めることと、
悪いことしたら新聞にちゃんと実名が載っちゃうくらいの差?(笑)

返信する
達ちゃんさん。 (ばんぱく。)
2012-01-12 16:31:23
サマータイムブルースは
普通にカラオケ行けば入ってますよ。
去年歌いました(笑)

大人は
縛られているようで
実は自由な筈。
子供は
自由なようで
実は最も不自由。

大人の方が
多分本当は楽しいはずなのに
子供の頃を懐かしみがち
ってのも理不尽な感じです(笑)
返信する
みぃさん。 (ばんぱく。)
2012-01-12 16:35:23
成人
と、問答無用に区切らないと
人間ていつまでたってもダメな生き物なのかも(笑)
言わなきゃやらない
みたいな
期限がないと焦らない
みたいな(笑)

僕は
いつまでも子供だなぁ
がんばらないと!
(汗)
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