はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

夏休み最後の夏らしい夏休みスペシャル。

2013年08月18日 09時15分59秒 | 過去の産物・回想録
小さな頃みた夢の中には今でもはっきりと覚えている不思議な夢が幾つかあります。
そのうちのひとつのお話をしましょう。

夢の中、小学生の僕は友達たちと墓地にいました。
友達のお家で遊んでいたとき、友達のお父さんが
巨大な鎌を持った原始人のお婆さんが墓地を駆け抜けてゆくのを見た!
というので、興味津々探検へやってきたわけです。

墓地の足元はとても悪いです。砂利で足をとられて大人でもひじょうに歩きにくい。
僕ら子供はそれでも原始人の婆さん見たさにがんばって進みます。

途中、遠く向こうで大きな物音を聞きました。
原始人のお婆さんだ!友達たちは叫び、物音の方へ走り出します。
僕も慌ててついてゆく、が!砂利か何かに足を取られて直ぐに転んでしまいます。
ズザザーッとスライディングし、深く大きくすりむいて血が流れました。
ヒリヒリ痛みます。

早くみんなと行かなくちゃ!置いて行かれる!
立ち上がってまた走り出そうとするのですが、いかんせん足が動きません。
何かに掴まれているような気がします。
足元を見る。やっぱり。
小さな小さなふたりの男の子と女の子がひとり
僕の足にしがみついていました。

小さな子らは三人が三人とも、かわいい浴衣を着ています。
目は線で描いたように細く、口はとっても笑っていました。

「お兄ちゃん遊んで」

僕の顔を見上げて子供らは言います。
なんてかわいい子たちなんだろう。
知らん子らに掴まれる。普通この状況ってホラーなのにまったく怖さはありません。
ずっといっしょにいたかのような
懐かしい、そんな感じがします。
遊んであげたい。
いやいや、それは無理。僕は先を急いでいるのだ。早く行かなきゃ間に合わない。
「ごめんね、お兄ちゃん行かなきゃならないんだ」
しかし三人は僕の言うことなど聞いちゃおりません。
「お兄ちゃん遊んで」僕の足を握る力はさっきより強くなってゆきます。
「痛っ…!痛い、痛いよ、ごめん、ちょっと、放して、おねがい」
いいや三人は更に強く強く僕の足にしがみつくのです。
そう、まるでトトロにひっつくサツキとメイみたいに。

「遊んでお兄ちゃん遊んで」

足が動かなくなってゆきます。
気が変になってゆきます。ボーーー………と…

僕は、この三人の子らに、どこかこことは別なところへ連れて行かれるような気がして
とても怖いやら、それもなんだかすっごく幸せな気分やら
ちょっぴりおかしな感覚にとらわれてきました。

遊んじゃおうかな。

僕がそう思った瞬間、小さな三人は細い目を更に細くしてニカッと笑いました。

その時です。
頭に大きな鎌がぶっ刺さった友達がこちらへ走って来ました!
「おい!なにやってんだ!
お前が来ないから負けそうだ!
早くこっち来い!」
我に返った僕は渾身の力で足をぶんぶんと振って三人の子らを自分から離し
砂利に足をとられながらも必死の思いでただ前へ前へと突っ走りました。
三人の子供らがどうなったかは知ることも、知ろうとすることもなく。

そして目覚めたら朝でした。
なんだ?この夢?変な夢。内容を手に取るように覚えている変な夢。
あまりに鮮明な夢だったので、夢じゃないような気さえして
その日友達の頭に鎌の痕を探し、嫌がられたりしたものです。

それから数日後
僕は母から実は僕には弟が二人と妹が一人いる筈だったという話を聞きました。
うちは長男が僕で、下に妹が2人います。
本当だったら男三人女三人の六人兄妹だったそうです。
そうか、あの夢の、あの子らは…

母も時々三人の夢をみるのだといいます。
母の夢でも三人は、母から離れようとしないのだといいます。
母はそれがうれしいのだというのです。
なるほど。

夢の中、もし僕があの子たちと遊んでいたら夢から覚めていたのだろうか。
もしあそこで遊んであげたら
あの子たちも僕も幸せだったのだろうか。
そう考えたら何故かちょっぴり複雑な心境になるのです。


霊やオカルトは脳が引き起こす錯覚や幻覚や記憶の微調整だったり
偶然の産物だったりすると僕は思っています。
そう思っておいて、いやリアルなものと悪戯に考えたりもします。
実際にあるもの、そう思っておいたほうが楽しい。
僕の幾つかの夢の不思議も、そう、このお話も
多分大昔、既に母からなんとなくそんな話を聞いていて
それを記憶が整理しようとした摺合せにすぎないのかもしれません。
でも、もし弟や妹が僕に会いにきてくれたんだと思えば
それは別に怖い話でもなく、何ら普通な兄弟愛にすぎない。
とても嬉しいお話なのです。

僕が今、必死でがんばっている姿を
この子らはどこかで見ている。助けてくれているかもしれない。
そう思うと、やっぱりとても嬉しい。
たまにはまた、夢にでも出て来いや!
なんて思うわけです。

暑い夏の、ちょっとクールなお話です。

夢の続きは、またいつか。

めけめけ~。

写真。けろけろけろ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿