激突死

土曜日の夕方、実家の軒先に一羽の鳥が
落ちていた。たぶんガラス窓に激突したのだろう。
首の骨が折れて、すでに死んでいた。
腹だけが純白で、あとは息をのむような群青色。
初めてみる美しい鳥だった。
そっと持ち上げてみると、まだ温かい。
柔らかくはかなげな温かさだった。
満開になったシデコブシの根元に埋めてやった。

翌日の午後、同じく満開になった白の辛夷や
八分咲きの紫モクレンの枝先を盛んに移動している
鳥がいた。腹は白く、頭は黒い。
しかしよく見ると体は青みがかっている。
昨日死んでいたのと同じ鳥だ。
数羽で絡み合うように、勢いよく地面に降りたかと思うと
また枝先に舞い上がり、あの、仰向けに静かに落ちていたのと
同じ鳥だとは思えないほど、生気に満ちていた。
ｍが瑠璃色だといったので、それをヒントに調べてみると、
どうやらオオルリらしい。
コルリ・ルリビタキとともに「青い鳥」御三家、
ウグイス・コマドリとともに日本三鳴鳥のひとつと
呼ばれているそうだ。
鳴き声はよくわからなかったが、
こんな美しい鳥がこのあたりにも生息していることは、
不思議な驚きだった。
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さくら道国際ネイチャーラン

毎年行われている「さくら道国際ネイチャーラン」
今年も19日(土曜日)
田舎へ帰る途中・・八幡あたりで出会いました。
名古屋から金沢まで昼夜走り続けます。
3時頃・・先頭が白鳥を通過したらしいですが
私たちはそれより30分ほど遅かったので
走る人たちはもうパラパラ・・
思い思いのペースになっています。しかし・・
恐るべき体力だと思われます。
車の中からの撮影でした。
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池の鯉のぼり

近くの公園に落花を撮りに行ったが、
すでに散りはてた後、
その奥に行くと浅い池があり、
上空ではためいている鯉のぼりが
池の中でも緩やかに泳いでいた・・・

余談だが、実家の池にいた色鯉は
冬の間に何者かに獲られてしまい、
小さなのが数匹確認できるだけに
なってしまった。
しかしあんなにでかい鯉を
どうやって運んで行ったのか、
イタチの仕業のようだが、
不思議でしょうがない。
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春の宵

これは3月の終わりごろ撮ったものだが、
季節はどんどん進み、
もうこのあたりではモクレンもソメイヨシノも
葉だけになってしまった。
この樹は二本とも近くのお寺の敷地にあるもので、
入日のころ、赤みの残る西空を入れて、宵の風情を
ねらってみた。
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SA其々

湯原温泉街に半日も遊んでいたので
帰りの時間がきつくなってきました。
中国道をひた走りに走って・・
さすがに遠いという実感が湧きます。
途中　加西SAで一休みです。
良い天気に恵まれて
働く人たちも其々・・
横並びの組のほうがいいかと思います。
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湯原の路地 2

温泉町といっても、ちょっと離れれば
どこにでもある田舎町。しかも
昭和の匂いが色濃く漂ってくる。
こんなところは歩いていても退屈しない。
しかし、もうそろそろ帰らなくては、
夕方までには戻らなければならない・・・
というわけで、今回も最後は駆け足の
旅になってしまった。
明日からは、ようやくこちらの日常に
戻ります。
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昨夜の満月と火星

昨日は、満月の一部が欠けたまま
東の空から昇ってくる「月出帯食」が
東日本でみられたといいますが
こちらはきれいな満月が見られました。
月と火星が大接近中と聞いていたので
見上げると、満月の右上に・・
小さなゴミのような火星が
それでも赤くはっきりと
見ることができました。
2枚目の尖がったものは
我が家の菊咲チューリップです。
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湯原の路地

前日は散歩する余裕がなかったので、
宿を出てから、町を巡ってみた。
湯原温泉は鉄筋コンクリートの大規模な
旅館も立ち並んでいたが、
町中はむしろ鄙びた田舎町だった。
どこにでもある生活の匂いが、あちこちに
立ち上っていた。
すっかり晴れ渡った町中をそぞろ歩きして
帰途に着いた。
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日和

朝から春らしい天気が
窺われました。
一日がゆったりと過ぎていきます。
春時間というものがあるとしたら・・
偶には猫になってみるのも
いいかもしれませんね。
日の丸国旗が揚げられている傍らで
辛夷は満開・・南よりの微風
カーブミラーの上を
雲がなぞって、日が暮れました。
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湯原の朝

前日<
植田正治写真美術館で長い時間
過ごしたため、慌てて米子自動車道を南下して
湯原温泉の宿に入った。
朝起きると、町は霧に包まれていた。
食事のころには次第に薄れ、
宿を出るころには、春の日差しが
山峡の温泉街に降り注いでいた。
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