



弟夫婦のお供で、初めて薪能を観た。
というより、本格的な能自体を観たのも初めてのようだ。
始まりはまだ明るくて、蜩の音や夕刻の木漏れ日、舞台の
灯りに誘われて飛び回るカナブンなど、境内の自然と舞台の
幽玄な象徴劇の世界とのコラボが面白かった。
「土蜘蛛」の投げる蜘蛛の糸が舞台に描く放物線の派手な美しさ。
「くるす桜」で、東常縁の亡霊が舞う端正な舞の優美さ。
セリフや地謡の言葉は殆ど聞き取れなかったが、
「能」という、情念を様式で表現する世界の面白さを少しは
味わった気分になった。
舞台は撮影禁止なので、終わった後松明に照らされた境内を
スナップしてみた。
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