田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

畑に生ゴミ堆肥 ルリタテハ アブラチャン 春の一ページ

2012年04月13日 | 日記

4月13日(金)  晴れ  湿り気のある空気 午後には薄い曇に被われる

この所の暖かさに加え、明日は雨だと云う。春の畑仕事、種まきの準備をした。種まきでもレタスとリーフレタスは二年前のタネがあったので既に畑の隅に蒔いてある。今日の作業はジャガイモを撒く畝に、生ゴミの堆肥で去年9月から熟成させていたものがある。これは肥料成分が濃いので薄く蒔いたあと畑の土と混ぜる。今夜からの雨の充分に微生物が活性化する環境がつくられるだろう。

畑をヤリながらも脇を見るとヒメオドリコソウが沢山花を開きだした。この花は、夏の終わりまで咲き続け、殺風景な畑の周りを賑やかにしてくれる。

イチジクの木は冬囲いで真冬の寒さを凌いだので、今年はしっかりと実を着けてくれるだろう。藁のコモの内側は風知草を秋に刈り取ったものを使っている。これでお役ご免ではなく、種まきから芽がでるときの霜よけに使う。山裾の地域では5月27日まで霜が降りると聞かされている。

一段落したところで庭を一廻り、三カ所に分けたフサスグリは中央の陽当たりのよい株から新芽がでていた。昨年は赤い実をジャムにしたが、タネがジャマになると後からタネだけを取り除くという無駄な手間が多かった。今年は生のときにタネと実を分けて、仕上げにはレモンの絞り汁とペクチンを入れるのを忘れないようにしよう。

白樺レストランも開店準備をしなければと見に行くと、俺の眼の中で黒いモノが飛び交っている。初めは飛蚊症が発症したのかと何度も瞬きをしたが、目の前の飛び交ったのは蝶だった。翅を閉じたときには黒く見える。三頭が交互に飛ぶので飛蚊症と同じように見える。

白樺に止まったところを近づいてレンズをむける。黒字にブルーのクレパスでなぞったようなラフな紋様だが目立つ。ルリタテハここで羽化したのか三頭が対抗しているかのように代わる代わる飛び立っては止まり翅を広げる。

白樺は、昨年の秋に電線の方に伸びる亥太い枝を切った。切り口には、保護剤を分厚く塗ったが、根から枝先に送る樹液が溢れている。樹液が流れたところの樹皮が剥がれ、丸まったところに黄色いアブ?がいる。図鑑で見るとハエの仲間、ショウジョウクロバエだ?が似ている。足や腹に棘のような毛が生えている。仕草は愛嬌があるが、彼にはあまり近づきたくはない。

遅い昼飯を摂ったあとは、林檎の樹の細い枝をギロチンで薪の長さに切り分けた。ひねくれた枝を積み重ね、チェンソーで上から切るのだが、三分割から4分割になる。積み上げる手間を考えるとギロチンがよろしいのかは疑問が残る。

裏山で春の花が咲いていないか確認に行くが、今年は遅い。胡桃や落葉松、樹種に関係なく鹿の角研ぎの傷跡が痛々しい。雄鹿は角を研ぐだけでなく、ハーレムの雌たちに餌場を作るそうだ。キズを着けたところは、樹皮を剥いでおくと、ここら樹皮の内側の柔らかいところ悔いやすいそうだ。熊の爪痕ではないが、鹿たちの仕業で枯れてしまっている木が多い。

裏山で花が咲いていたのは唯一、アブラチャンだけだった。黄色い小さな花が塊になって咲く、このれも春の訪れを証明している。クロモジの仲間、ミツマタやダンコウバイも近くで花を開いているのだろう。ここに移り住んだころ、この花は“ズサ”だと聞いた。また、「油を絞って使ったんだ」と聞いたが、彼は既にこの世を旅立ってしまった。その方法を聞いておけばよかった。

花びらが透き通った小さ花が幾つついているのか?この小さな花にも虫が来て、自分と同じ大きさの花を一つづつ渡り歩いていた。彼の顔を見たいと正面からレンズを向けると、一瞬、頭を花の中に突っ込んだと思ったら、ブッっとオトモナク飛び去った。

 

 

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