![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/4a/013e4f570658855d0cb62c9fce43c191.jpg)
陶芸教室に通っていた頃、いろいろと器を作陶しましたが、その中でも色合いが綺麗と思っているのが写真の器です。緑色の器に雪のような白い斑点が浮き出ています。
器の表面がツルツルしているのは、釉薬(ゆうやく)と呼ばれる(うわぐすりとも呼ばれます)ガラスの粉を土の器に掛けて高温で焼き付けたからです。陶芸教室には10種類から20種類の釉薬があったのですが、ある日単体で掛けるのではなくて二種類の釉薬を重ね掛けしたら面白いだろうと思って、試しに二重掛けしたものが写真の器です。
焼くとクリーム色になる釉薬の上に、焼くと深緑になって、さらに下の方に流れる釉薬を掛けました。色は両方の色が重なってエメラルドグリーンのような色になり、深緑の釉薬が厚く掛った部分は器の中央に向かって流れるような緑色に焼き上がりました。
器の真ん中辺りの高さの白い斑点は、下のクリーム色の釉薬の含まれている酸化チタンという金属が、器が冷める時に結晶化したものです。小学生の理科の実験で行った、ビーカーの中で塩の結晶が出来る感じですね。
このような結晶が出来る釉薬を結晶釉と言います。興味がある方は「結晶釉」で画像検索してみて下さい。大きな結晶が、花のように器に広がっているとても綺麗な器の画像が出てきます。
将来、ちょうそうさんがブレイクしたら、何でも鑑定団で取り上げられるかも知れませんね!