私が読んでいた『いじめるヤバイ奴』という漫画の最終巻が最近発売されました。ヒロインの女の子から、その女の子自身をいじめるよう強要される主人公が、「いじめさせられ」から逃れようとする「ギャグ」漫画です。いじめをテーマにしているのにギャグ漫画だというのは不謹慎であるという考えもあるかと思いますが、私は楽しませてもらいました。詳細は拙ブログ過去記事「半隠遁生活に一服の凄猟剤!?」に記載しています。
最大の謎だった「いじめさせられ」の理由を始めとして、伏線は殆ど回収されて大団円の終わり方でした。それでも私の分かる限り、少し未回収の伏線がありました。一つは副題である「Venus puts fur on me.」の意味です。読者の解釈に任せるということでしょうか?普通に考えるとヒロインが主人公に優しさを示すと解釈できると思いますが、ヒロインの白咲サンは主人公の仲島クンから悪魔のような存在と思われていますし、普通の解釈では意味は分かりません。
もう一つはネットでも指摘されていたみたいですが、白咲サンが電話しようとしていた相手が誰かということです。最後まで判明していませんでした。ネットでは亡くなった中学時代の親友と予想されていましたが、私もその可能性が一番かな、と思います。
最後の最後で矛盾点も出てきました。最終話で如月クンと徳光クンは同学年とされていましたが、過去の話では先輩後輩の間柄ということでした。『いじヤバ』は何でもありのギャグ漫画なので、親友になった後輩の仲島クンと一緒に卒業する為に留年したのかもしれません。
脇役に尾本サンというキャラクターがいます。この漫画で初めて尾本という苗字があることを知りました。最近では現実社会でも尾本という苗字の人物の存在を知りました、汗。漫画の尾本サンは元いじめられっ子で「いじめ調教」を受けて隠密行動が得意になったのに対し、世間を騒がせている現実社会の尾本サンはいじめっ子を通り越した凶悪な存在ですが、隠密行動は得意ではないらしく、悪事が露見してしまいましたね、汗。まあ、現時点では容疑があるという段階ですが。
私はシュールなギャグ漫画が好きですが、この漫画は数あるシュールギャグ漫画の中でも、かなり斜め上に突き抜けていると感じさせてくれて、随分と楽しませてもらいました。著者の中村なん先生に感謝を申し上げます。これだけ面白い作品を描けるので次回作も面白い作品を描いてくれると思っています。
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