●奈良県庁
県庁屋上から奈良を一望できるとの情報で 出かけてみる
朝早かった為か 見物客もほとんどなく ゆっくり奈良の町を展望
県庁正面にも「せんとくん」
係りの人が待機?してて やむなく ツーショット
●大遣唐使展
奈良国立博物館で開催中の「大遣唐使展」へ
展示物が盛り沢山で観るのに四、五時間かかったが
見ごたえのある展だった
何といっても「吉備大臣入唐絵巻」きびんのおとどにっとうえまきは大変興味深く
吉備真備きびのまきびが18年間の在唐生活を経て帰国
大陸文化を伝え日本の成長に大きく貢献した
真備の超人的エピソードが面白く描かれている
吉備真備が唐に着いた時の図
真備が唐にやってくると そのあまりの聡明との評判に 唐人たちは恐れ恥じ
こんな奴が居ては安心できないと楼に閉じ込めてしまいます
最初は『文選』を無理に読ませようとするが そこに阿倍仲麻呂(鬼)の霊が現れ
彼の『飛行自在の術』により「文選の講義所」へ飛び その講義を聴くことで
真備は全てを覚え 唐人達の企みは失敗
27年ぶりの日本での公開
この絵巻がアメリカの所蔵とのことに 複雑な思い
なぜ国宝級の美術品が日本から流出したのか?
朝田純一氏によると
大正 12年 若狭 酒井家で売り立てに出され、
古美術商 戸田弥七が88.900円で落札
春日光長筆 国宝級平安絵巻の大名品
その年 関東大震災が起こり 美術品どころではなくなり
誰も買い手が無かったものを
ボストン美術館の富田幸次郎(東洋部長)が大正13年日本に来た際購入
昭和8年 日本にあるべき絵巻がボストンにあることが知られ
大騒ぎとなり富田は「国賊」呼ばわりされ
急遽 「重要美術品等ノ保存二関スル法律」が成立
『日本では誰も買わない物を 引き取った途端国賊呼ばわりされた』と
富田は後長く口惜しがったという
日本では誰も買わないどころか「廃仏毀釈」が発令され
明治初期には日本政府が 鎌倉の大仏を外国に売却しようとした事もあったらしい。
吉備真備が遣唐使として中国に渡った
囲碁の事を全く知らなかった吉備真備が唐の囲碁名人と勝負をし奇跡の勝利!
勝つためしたあることとは?
次に唐人たちは「唐一の囲碁名人」をよんで真備と対局させようとする
囲碁を知らない真備は閉じ込められていた楼の格子状の天井を碁盤に見立てて
仲麻呂(鬼)に稽古をつけてもらう
名人との対局はしのぎを削る熱戦となる
隙を見て真備は唐方の黒石を一つ呑み込んでしまう
唐方は気付かず 結局唐方の負けとなり 愕然とする唐人
しかし不審に思い 碁石の数を数えます すると黒が1つ足りません
早速 占人をよび占わせると卦には「真備が碁石を呑み込んだ」とでます
唐人たちは真備に詰め寄るが真備はしらばっくれます
臭いのをこらえ鼻をつまんで真備の排便を調べている図
唐人たちはそれならと「阿梨勒丸ありろくがん」という下剤を飲ませて
排便の中から碁石を探し出そうとします
しかしここで真備は術を使い碁石を腹の中に封印します
唐人たちは臭いのを我慢して排便の中を調べるも見つからず悔しい思いをし帰って行きました
思わず吹き出しそうな・・・・
他にも数々の国宝などが満載の見ごたえある展
国宝 聖観音菩薩立像 菩薩観音立像 国宝 金銅錫杖頭 国宝 諸尊仏龕
菩薩半跏像 国宝 釈迦如来説法図
「平城宮跡」は次回にまわす事として
旅の記念にガラスのペンダントを購入
みかん玉
今回の奈良の旅は終了
勉強になったよ