かますおやじ

先輩のご両親は、東北地方の出身で、先輩のおじいちゃん、おばあちゃんはあちらに住んでいました。先輩が子どもの時には夏休みなど長期滞在したそうです。

そこで昔先輩がおばあちゃんから聞いた話。

悪いことをすると、あじゃら山から「かますおやじ」というのが来てさらわれるのだそうです。しかも、家中の鍵を閉めても隙間から入ってくるのですって・・・。

昨晩、あんまりかっちゃんがおちゃらけて弟にちょっかいを出したり暴れていたので、このかますおやじの話をしたらすっかり恐れおののいてしまい、泣いてしまいました。
最近トイレに一人で行きたがらなくなっていたところに、このかますおやじ伝説が加わってさらに臆病になってしまいそうです。
ちょっと脅かしすぎたかな・・・と、母反省。

それにしても、こういう迷信(？)みたいな伝承って面白いですね。

私も小さいころ、祖母に「暗くなってからかくれんぼをすると神隠しにあうよ」と聞いて「神隠し」を特別怖いものと感じ、絶対夕方暗くなってからはかくれんぼはしてはいけないと思っていました。
かっちゃんにとってのかますおやじもそういう特別な神秘的な存在になるのかな・・・。
子どもって純粋だから、そういうものの存在も信じる(私も多少信じているけれど)から、ちょっといさめるのには効果的な手立てだったのかもしれませんね。