ぼちぼち歩く旧山陽道

旧山陽道を歩いて制覇する記録です。

山陽道(西国)第16回目(徳山~周防花岡)櫛ヶ浜駅はパス  

2012-10-25 | 日記

                                                                 山陽道(西国)第16回目(徳山~周防花岡)櫛ヶ浜駅はパス  

2012.10.25(木曜日) 晴れ

9時45分に徳山駅に到着。(前回写真を撮ったので今回はそのまま出発)駅前通りを東へ歩いて行くと、来年の2月に閉鎖する「近鉄松下」がある。商店街もニチイなどが撤退してすっかりさびれているのに、ますます寂しくなるだろう。

           

徳山駅前の商店街        「きらら通り」を歩く

地元にいて恥ずかしい話だが、平和大橋から速玉町までを「きらら通り」と呼ぶらしい。[きらら通り]の両側には世界の石の丸いオブジェがあちこち置かれている。(徳山の石は黒髪島の御影石)東川に架かる「楊柳橋」を渡ると、速玉町郵便局の近くに孝女阿米の像があり、同じ敷地に阿米の碑とお地蔵さんとお大師様が祀られている。

        

 世界の石の集石    徳山の真中を流れる東川    お地蔵さんとお大師様の祠

孝女阿米像は、阿米(1790~1852)が12才から31年間、父を看病し続けたその孝養を顕彰して建てられた。進むと旧2号線の松保町交差点に斜めにぶつかる。この付近に「さすり仏」があるはずだが、なかなか見つからない。と、交差点中央の中州に発見。

              

    孝女阿米像      交通量が多くてさすれない仏様

交差点を渡りさらに進むと遠石。左手に遠石小学校がある。その向うの散髪屋さんの横に細い坂道があり、登って行くと畑の横に道標があった。くずし字で何と刻まれているのかわからない。少し行くと下り坂になる。この坂が「念仏坂」と呼ばれている。坂の終わりに石柱があり、「出雲国いつばたやくしかんじょうの地」と刻まれている。(この付近は、島根県にある一畑薬師と関係があるようだ)その石柱の前に宝性寺がある。

                

坂を登ると道標    念仏坂   下ると石柱(一畑薬師と関係がある)  宝性寺

遠石西町に入ると、町の両側に白壁の立派な家がある。その前を少し行くと、左手に「影向岩(えいこういわ)」と呼ばれる大きな石が祀ってあった。「遠石」の名前の由来になった大石で、案内板を読むと「西暦622年の春の夜、宇佐八幡大神が神馬に跨り、降り立ったとき馬の蹄跡を残す岩」とある。

            

白壁の立派な家    影向岩の鳥居    影向岩(えいこういわ)

梅花川を越えると東町になる。右手に醤油屋さんが二軒並んでいた。二軒とも古風な建物で趣がある。そこを過ぎると、遠石八幡宮がある。

            

左がアサヒワシ醤油   右が福原醤油    遠石八幡宮の鳥居

遠石八幡宮から上遠石を通り、五月町に入るとすぐ坂道になる。この坂道は、「早乙女坂」と呼ばれる登り坂である。(江戸時代、この地区は田植えの時期 稲の苗を投げてご祝儀を頂く風習があった。ある日、九州からの飛脚に早乙女が早苗を投げたところ、飛脚は怒って早乙女を刺殺した。)早乙女坂を下ると、今日の昼食を予定している「陶千矛(とうせんぼう)」に11時40分に到着。店の前の森は「白見(しらむ)ヶ森」と言う。

                

     早乙女坂を登る       白見(しらむ)ヶ森

12時40分スタート。桜木交差点を横切ると久米になる。新幹線のガードをくぐると右手に「西国二十六番」の祠がある。十字路をまっすぐに歩いて行くと「防長鶴醸造山縣本店」がある。(巷では、日本酒は焼酎に押されて何処も苦戦しているらしいが、山縣本店は早くから焼酎を手懸けたので安泰らしい)

               

久米を歩く    西国二十六番」札所    山縣本店

山縣本店の前を道なりに行くと川にぶつかったが、「西光寺橋」がない。地元の人に聞くと間違って道を一本南に来ている事がわかった。西光寺橋にもどり歩いて行くと左に祭礼の神輿を置く台石がある。そこから、3分で札所を発見。

            

西光寺橋    神輿を置く台石    久米の札所

順正寺の前を進んで行くと、三叉路に出た。民家の塀に「左 旧山陽道」その左に小さな字で「山陽道通り・・・」と書かれてたので、一番左の「山陽道通り・・・」の道を選んで行くと、道がどんどん狭くなり崖の上に出た。あまり高い崖ではないので、なんとか降りる事が出来た。地図で見ると、大きく右に曲がる山陽道を直進した結果になった。

            

順正寺を通り、三叉路で「山陽道通れません」の道を選んだので、道はだんだん狭く

           

なりついには崖の上に出て大変でしたが、結果的には山陽道の近道でした。

お年寄りには危険です!

山陽道にもどり、末武川を目指して歩いて行くと、水準点の表示があった。「海抜何メートルだろうか?」と探すと、なんとアパートの壁に「海抜高10.0m」と書かれてあったそこから5分ぐらい歩くと、末武川に架かる「和田橋」に着く。

           

水準点 数字が壁に  久米は札所が多い  右に見えるのが和田橋

橋を渡らず川沿いの桜並木を歩いて行くと、「上和田橋」がある。橋を左に折れ(橋を渡ると下松市)進んで行くと、新幹線のガード下で道が二股にわかれている。

          

川沿いの桜並木   上和田橋向うは下松市   新幹線の柱の補

二股の付け根に札所がある。久米から花岡にかけて札所が多いのは、なにか理由があるのだろうか。この二股の道を左に行くと、15分で周防花岡駅に着く。(14時20分)

           

新幹線のガード下で小休止  花岡の札所  今日の終点周防花岡駅

 

                   

余談ですが、この岩徳線は岩国と徳山を結ぶ単線で、周南(旧徳山)に生まれて60数年なる人も岩徳線に乗るのは初めて、という人が沢山います。それは、山陽本線があるからです。ところで、徳山から岩国までの運賃は、岩徳線でも山陽本線でも740円です。が、山陽本線でひとつ前の南岩国は1110円です。岩国の次の駅とその次、和木・大竹でも820円なのにです!               

今日のコースは7.5Km   (合計118.6Km)

参加者   S夫婦とM夫婦の4人


山陽道(西国)第15回目(富田政所~徳山)

2012-10-20 | 日記

山陽道(西国)第15回目(富田政所~徳山)  

2012.10.20(土曜日) 晴れ

9時40分新南陽駅に到着。10分歩いて、今日の出発地点政所の郵便局前から9時55分にスタート。

         

秋本番、歩き始めてもう1年   夢風車(政所交差点)

政所郵便局の裏の道が旧鹿野街道

スタ-ト地点 政所郵便局

スタートをして右手に、懐かしい古風な建物の福田材木店を発見。とくにガラス窓の丸に福の字がいい。大安寺の前を通り、歩いて行くと音羽橋の手前、左山手に川崎観音が見える。「景清護身川崎観音(音羽観音)由来記」はあるが、地元では「安産の観音様」として有名。毎月17日には沢山の参拝者で賑わう。(ちなみに、私の妻も3人の子供を授かった時は、ここでお守りと腹帯を頂いた)   

     

丸に福の字がいい     大安寺     川崎観音  

富田川に架かる音羽橋の中央にでっぱりが有る。そこに立つと水面に人影が映り、沢山の鯉が集まってきた。ここがエサやり場なのかも? 音羽 橋を渡ると、右手に「荘寺八幡宮」と刻まれた常夜燈があった。裏には文政四年(1820)とある。

        

ここに立つと鯉が集まるまる  富田川に架かる音羽橋  「荘寺八幡」と刻まれた常夜燈

川から少し行くと、左手に「當国十八番景清護身観音」「文政11年(1828)」と刻まれた道標がある。昔は、この地点から長い階段を登って観音様にお参りしていたが、40年ぐらい前に新しい国道2号線が出来た為、参道が分断された。川崎三丁目と四丁目の境の民家の前に地蔵尊(ご本尊は薬師如来と札に書かれてあった)と荘寺八幡宮(山崎八幡宮の事)の小さな常夜燈があった。

                

       景清護身観音の道標      腹帯とお守りを売る店

昔は街道沿いに往還松が立ち並んでいたという、その枯根が二本だけ残る。と聞いたので、探して歩くと今にも風化しそうな状態で置かれてあった。この付近は、旧2号線を南北に挟んで一面蓮田であったが、今は面影もない。川崎を東に進んで行くと旧徳山市の浦山に入る。浦山から旧2号線を横切って南下し、LAWSONで小休止。

       

  二本だけ残る松の枯根  この辺り一面は蓮田であった  旧2号線を横切り市街地へ

徳山は昭和20年の大空襲で、西松原から遠石付近まで焼野原になった。余談だが、(戦後最初の市長の黒髪氏が、駅前から市役所までの道を今の大きさに敷いた。その当時は画期的な計画であった。そこから、碁盤上に区画整理を行った。故奥村市議談)11時30分、西松原四丁目の跨線橋を右手に見ながらスタート。(跨線橋の南側は周南コンビナートである)新幹線の下を通り、一路徳山駅へ。野上町一丁目の交差点を渡ると、徳山の中心部に入る。

         

西松原四丁目の跨線橋  新幹線の下を通過する  野上町一丁目の交差点

12時10分、本日の終点徳山駅に到着。 今日はトータル100Kmを突破を記念して祝杯を上げた。

  

12時10分徳山駅まえで撮影

今日のコースは4.7Km   (合計111.1Km)

参加者   S夫婦とM夫婦の4人