林田のおせんべいブログ

日本で一番美味しいお煎餅を作るため、全国のお煎餅を食べたり、お煎餅屋の日常を絵日記でご紹介しています

団十郎御一行お練

2008年04月26日 | ノンジャンル
「はぁ~あなりた~よぉいぃとこぉろ、わっせ♪」
朝から景気のいい音楽が町に流れておりました。
うっすらと空にはりついた雲が冷たい空気を運んでいてもなんのその。
雨がふってもなんのその。
今日は団十郎丈と海老蔵丈が駅から成田山までの通りをお練り遊ばして
見物にきた老若男女がパシャパシャするもワァキャぁするのも無礼講。
喜び放題楽しんでおられるのがうらやましゅうございました。
若旦那はカメラを構えてお練を待っている間に疲れてしまって
いざお練の先頭、成田の踊り子衆がやってきた時にはギブアップ。
集中力を切らして撮った写真はぶれてばかりで悲しゅうございました。
せめて踊り子衆の様子だけでも伝えようかと撮った写真でございます。



こちらは当店の2階から大筒で目標を定める女将でございます。
険しい表情。見つからないよう柵の後ろから狙う手馴れた身のこなし。
そして2mはあろうかという大筒。
腕利きのコマンドーに違いございやせん。


団十郎丈、海老蔵丈がお店の前を通るときに
上から紙ふぶきを舞わせようと
女将はこの赤い大筒に色とりどりの紙片を充填し、
発射の時を待ちかまえているのでございやす。。

その頃若旦那はというと、踊り子衆がうまく撮れなかったことによる
疲労と悲しみからようやく開放されて、さぁこい団十郎丈、海老蔵丈
と待ち構えておったのでございやす。
前から「団十郎御一行」の垂れ幕を掲げたコンパニオンが歩いてきて
この後にはご両人が控えておわせられる!撮るぞ!
とカメラを構えやしたが、ガードマンが両人の脇を完全に固めており、
さらにはそのガードマンに張り付くように見物客がわっせと取り囲んでいるので
若旦那は出る幕無し。
人の波に押し流されてはピントをあわせることもできやせん。
若旦那は絶望に飲まれてくるくる回転。
もはやこれまで最後のあがきだ!
と、カメラを両手で抱え上げ、レンズを海老蔵丈へ向けると、
ファインダーも見ずにシャッターを切りまくったのです。
半眼眼の海老蔵丈。
まるで仏様のようでございますなぁ。