智頭街道から見る久松山ふるさとの 山に向かいて言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな
（ 石川啄木）
大好きな 短歌である。
久しぶりにふるさとに帰ってなつかしい山々を眺めていると、心が満ち足りて何の言葉も
出てこない。なんとありがたいことだなあ。
啄木のふるさとは、岩手県盛岡市生まれ。
いろいろ苦労した啄木は、生涯ふるさとを忘れなかった。
啄木のふるさとを思う気持ちは、今に至っても岩手県民に深く刻まれている。
遠野物語 宮沢賢治 石川啄木
岩手県は、日本人の心のふるさととして、今もやさしく受け入れてくれている。
鳥取市では、市役所移転問題で 心のふるさとを 根底から壊そうとしている。
駅から見える 若桜街道 そして ふるさとの山 久松山。
智頭橋から見える ふるさとの山 久松山。
なんと ほっと慰められる風景だろうか？
しかし、今この街の姿が、大きく変えられようとしている。
多くの住民がその事を憂いている。
誇りとは何か？ 心のふるさととは何か？
心の豊かさを いま多くの人が求めているのではないだろうか。
大きな建物ではない。 人と人との温かい心の交わりである。
統合して大きな建物が出来ると、今抱えている市役所の事務的問題が解決するとは決して思えない。
駅前に集合商業施設を作る必要性があるのだろうか？
ジャスコやカインズホームでもう良いじゃないか！！
今 街の中は 空っぽ状態じゃないか！！
大きなお金をかけて、大借金して作る必要性があるんだろうか！！
人の言うことを聞かずに、強引にしたことは大体がうまく行かないものだ。
そして失敗することが多い。
こんなに市民が反対しているのを聴かずに、強引に移転するようなことをしても、
うまくいくとは思えない。
買い物は市民がするもの。 職員がしてくれるなら良い・・。
全国で、大きな施設の撤退がぼちぼち現れている・。自治体の財政難問題は、深刻な問題だ。
道州制が始まったら、大きな負債を抱えた鳥取は切りすてられはしまいか？
賢い鳥取市民は、第2の夕張にならないうちに、大移動を始めるかもしれない。
ふるさとの風景を、これ以上変えて欲しくない・・。
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