きのこつれづれ

つれづれに観察したきのこをつれづれに更新しています。

私的定点観察、29日の続き

2006-05-31 20:31:14 | きのこ
  
  Hygrocybe sp

傘の径1.5cm~2cm。
傘、ヒダ、柄共に同色。
広葉樹下の朽木側から発生。

  
  マツオウジ Neolentinus lepideus (Fr.:Fr.) Redhead & Ginns
  ヒラタケ科マツオウジ属

5月中旬からきのこ観察の度に見ているお馴染みのマツオウジ。
比較的状態が良いのであえて載せました。

  
  Lactarius sp

  
  オオゴムタケ Galiella celebica (P.Henn.) Nannf.
  クロチャワンタケ科オオゴムタケ属

  
  Peziza celtica ?

私的定点観察

2006-05-29 20:38:33 | きのこ
漸くしっかりとした晴れ間が覗きました。この晴れ間も2,3日したら又雨になり梅雨に入るとの事。貴重な晴れ間に仕事を差し置いて私的定点観察へ。

マツオウジ、ハタケシメジ、ベニヤマタケ、コベニヤマタケ、ヌメリツバタケ、アミスギタケ、ヒメコンイロイッポンシメジ、サンコタケ、クロチャワンタケ、クロハナビラタケ、シロキクラゲ属、ツエタケ、テングノメシガイ、オオゴムタケ、サクラタケ、ナミヒダタケ、ベニガラチチタケ、ウラベニガサ、チャワンタケの仲間、他不明種数種を観察。

  
  ヒメコンイロイッポンシメジ Rhodophyllus coelestinus var.violaceus
  イッポンシメジ科

薄暗い竹林に囲まれた登山道脇の苔の上に発生。傘の径は8mm。

  
  ヌメリツバタケ Oudemansiella mucida (Schrad.:Fr.) Hohnel
  キシメジ科ツエタケ属

このあたり一帯はヌメリツバタケの発生が多く4月から毎回確認しています。

  
  サクラタケ Mycena pura (Pers.:Fr.) Kummer
  キシメジ科クヌギタケ属

サクラタケは色の変化が大きくこのように色の濃いタイプもあるようです。
柄は中空で基部に白い菌糸が付き更に大根臭でサクラタケとしました。

  
  ハタケシメジ Lyophyllum decastes (Fr.:Fr.) Sing.
  キシメジ科シメジ属

駐車場前の斜面に発生。

  
  サンコタケ Pseudocolus schellenbergiae (Sumst.) Johnson
  アカカゴタケ科サンコタケ属

腕が4本のサンコタケ。手前はタマゴ(幼菌)です。

  
  不明 Mycena sp ?

傘の径3mm~5mmの小さなきのこです。

この時期にベニヤマタケが

2006-05-28 19:46:31 | きのこ
  
  ベニヤマタケ Hygrocybe coccinea   5月28日 秋吉台
  ヌメリガサ科(キシメジ科に統一されたのかな?)アカヤマタケ属

ムラサキの花を撮りたいという友人を案内して秋吉台へ。が目的だったのに何とベニヤマタケがあちこちに群生。
秋吉台では3月初旬~4月中旬に発生するきのこで今の時期の観察は初めてです。
更に広い範囲で発生していました。

 
  マツオウジ Neolentinus lepideus  5月28日 秋吉台
  ヒラタケ科マツオウジ属

遠くに見える松の倒木にマツオウジらしきものが。
笹こぎして近づいてみたら正しくマツオウジ。
そして驚く事に倒木の下に先日見つけたマツオウジより更に大きなマツオウジが4本くっついて落ちていました。
そのきのこを拾い生えていたきのこの上にのせて撮影。

  
  ニセホウライタケ Crinipellis stipitaria  5月28日 秋吉台
  キシメジ科ニセホウライタケ属

笹の根元に発生。傘の径13mm。

  
  不明

笹の根に発生。
写真では大きく見えますが傘の径は2mm~5mmの小型菌。
ヒダはありません。

梅雨のような毎日

2006-05-27 17:47:00 | きのこ
きのこにとって雨が降るのは好ましいことですが梅雨のような日が続くと、今あの山にあのきのこが・・・と気をもむ毎日。
それでも僅かな晴れ間に撮った20日以降のきのこです。

  
  マツオウジ Neolentinus lepideus (Fr.:Fr.) Redhead & Ginns 5月25日 秋吉台
  ヒラタケ科 マツオウジ属

江戸時代から秋吉台を横切る時の道標になった良悟の松は松喰虫にやられ今は無残な姿で横たわっています。
その松に毎年生えるマツオウジも巨大で傘の径20cm程。

  
  フミヅキタケ Agrocybe proecox  5月24日 旭村
  オキナタケ科フミヅキタケ属

ウッドチップの敷かれた遊歩道脇に発生。

  
  コベニヤマタケ Hygrocybe imazeki (Hongo)  5月20日 美東町

1カ月前から顔を出し始めていますが成菌で状態の良いものにまだ出会っていません。

  
  クロチャワンタケ Pseudoplectania nigrella (Pers.)  5月20日 美東町

子のう盤は3mm~15mmほどの小型菌。

  
  アミヒダタケ属 Campanella P Henn  5月20日 美東町


臥竜山

2006-05-22 20:14:19 | きのこ
臥竜山は中国山地きってのブナの森で亜高山帯のきのこ観察にはかかせません。

深入山の麓にある聖湖から臥竜山を眺めると頂上近くは緑が濃く麓にいくほど木々の芽生えが遅く緑が薄いという不思議な現象に気が付きます。
地形の関係なのでしょうね。

  

  ナラタケ Aemillaria mellea (Vahl.:Fr.) Karst.subsp.niponica
  キシメジ科ナラタケ属

数年前、5月にナラタケを観察して驚いた事があります。
その後春にも発生すると知って納得。

  
  Collybia sp コガネカレバタケ ?

ブナ林の落ち葉上に群生。
4月27日にアップしたCollybia sp に似ていますがこの時の幼菌は傘の表面が緑がかっている点が違っています。

コガネカレバタケは「北陸のきのこ図鑑」P37に記載されています。

  
  ウラベニガサ Pluteus atricapillus (Batsch) Fayod

  
  コガネニカワタケ tremella mesenterica Retz:Fr.
  シロキクラゲ科

良く似たハナビラダクリオキンは針葉樹に発生。

  
  タルゼッタ カティヌス Tarzetta catinus (Holmskj.:Fr)
  ピロネマキン科

  
  Pluteus Fr

ブナ林の地上に発生。クロベニヒダタケに似ています。

☆ KINOKO WEB さんから Pluteus属だと教えて頂きました。
  有難うございました。

  
  不明

ブナの倒木に発生。
傘の径15mm、柄は中実でしっかりしている。

定点観察

2006-05-14 19:26:45 | きのこ
月例の定点観察は晴天に恵まれ雨の後とあってこの時期にしてはかなり発生。
同定種は25種、不明種は数種でした。

アラゲカワキタケ、シイタケ、スエヒロタケ、ヌメリガサ科、アカヤマタケ、ミズゴケノハナ、モリノカレバタケ属、コテングタケモドキ、ベニヒダタケ、キララタケ、イタチタケ、モエギタケ属、チャツムタケ、チャヒラタケ、イッポンシメジ属、アミスギタケ、ヒトクチタケ、ヒイロタケ、カイガラタケ、アラゲキクラゲ、ムサシタケ、ツチグリ、ショウロ、クロハナビラタケ、ヒメキクラゲ他不明種数種。

  
  アラゲカワキタケ Panus rudis Fr.
  ヒラタケ科カワキタケ属

  
  アカヤマタケ Hygrocybe conica (Scop.:Fr.) Kummer
  ヌメリガサ科アカヤマタケ属

晴天なのに昨日の曇天のままの設定で写したらこんな状態。

ほとんどのアカヤマタケは黒く変色し枯葉と同化している。
数少ない赤色の残ったものです。

  
  ベニヒダタケ Pluteus leoninus (Schaeff.:Fr.) Kummer
  ウラベニガサ科ウラベニガサ属

  
  アミスギタケ Polyporus arcularius Bastch.:Fr.
  サルノコシカケ科タマチョレイタケ属

熱心にきのこ観察をしている会員の方達を尻目にや昆虫を追い花の写真を撮っていたら、きのこの写真はたったの4種しか撮れませんでした。

私的定点観察

2006-05-11 20:43:13 | きのこ
天気予報は、この一週間今日だけ晴れマークが付いています。
5月に入り高温が続き昨日は大雨。
期待を抱いて定点観察地へ行ってみましたが・・・。
霧雨が降り始め、折角1時間かけて来たのだからと歩いているうちに薄日が差してきました。
  
  
  Clitocybe sp ?

竹林の腐葉土上に発生。
傘の径、2cm~4cm。

  
  Amanita sp

広葉樹の林の中でギンリョウソウの写真を撮っていたら目の前にテングタケ?目を疑いましたが・・・もう生えているんですねぇ。
連休の高温が夏のきのこの目を覚ましたのでしょうか。
柄の下の方に黒く写っているのもきのこ、ニッケイタケかな?

  
  サンコタケ Pseudocolus schellenbergiae (Sumst.) Johnson
  アカカゴタケ科サンコタケ属

竹林の急斜面の途中に発生。
林の中で霧雨の影響はあまり受けないけれど何せ暗い!
その上、手前に溶けたものがあるので臭い!

  
  クロハナビラニカワタケ Tremella fimbriata Pers.:Fr.
  シロキクラゲ科シロキクラゲ属

落ちる一歩手前。きのこの少ない時はこんなのも写します。

  
  タマキクラゲ Exidia uvapassa Lloud
  ヒメキクラゲ科ヒメキクラゲ属

雨や雨の直後はプリプリしています。

カンムリタケ

2006-05-07 21:26:43 | きのこ
  
  カンムリタケ Mitrula paludosa Fr.   5月7日 八幡湿原
  テングノメシガイ科カンムリタケ属

2cm~4cmほど。
水溜りの中の枯れ草の茎に発生していました。
霧雨の中、カメラを保護しながら水面すれすれにカメラを構えるのは至難の技、撮り終えたら疲れがどっとでてきました。

江汐公園

2006-05-04 19:02:32 | きのこ
  
  ウラスジチャワンタケ Helvella acetabulum

ツツジの下に数十個発生、かなり乾燥しています。

  
  ベニタケ属 Russula sp

  
  ウスベニイタチタケ Psathyrella bipellis (Quel.) A.H.Smith
  ヒトヨタケ科ナヨタケ属

傘の径2cm弱。